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「政策立案を通して政治を身近に考える!」 学生団体GEILインタビュー

2020/8/26

NO YOUTH NO JAPAN

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こんにちは、NO YOUTH NO JAPANです!私たちは若い世代から参加型デモクラシーを根付かせるために、政治や社会について分かりやすく発信しています。

学生団体インタビューの連載では、日本で活動している学生団体にインタビューをし、活動に込められた思いや政治や社会へのメッセージを取り上げています。

今回は、学生のための政策立案コンテストを開催している 学生団体GEIL (ガイル、以下GEIL)さんに取材しました。

GEILは、東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・一橋大学などの関東の大学生を中心として構成されている学生団体です。学生が政策立案を通じて社会課題解決への理解を深めることを目的とし、「学生のための政策立案コンテスト」の開催や、学生が社会問題について理解し議論する場を一年を通して提供しています。今回は、GEILの代表・渡邉 俊介さんのお話を聞かせていただきました。

国の立場から社会問題を解決する

NO YOUTH NO JAPAN 和倉(以下、和倉):GEILではどのような活動をしていますか?

GEIL 代表 渡邉さん(以下、渡邉):政策立案コンテストを開催しています。メンバーは、5つの局に分かれて、イベントの運営から社会問題・政策の勉強まで、幅広い活動を行っています。

和倉:政策立案とは、具体的にどのような事をするのですか?

渡邉:政策立案は大きく分けて三段階あります。まずは、リサーチやヒアリングを通して、社会問題の現状や原因を分析します。次に、政策の目標となる理想の社会を設定します。そして最後に、現状をどうやってその理想の形へ持っていくかを議論します。

和倉:政治の中でも、「政策立案」に着目したのはなぜですか?

渡邉:政策立案は、国の立場から社会問題を解決できる活動だと思ったからです。若い官僚や政治家が減ってきている中、政策を作る機会を与えることで、政治への理解を深められると思いました。

和倉:学生団体として活動していく中で、困難などはありましたか?

渡邉:最初は特に困難はなかったです。政治家や官僚の方に助けていただいたり、メディアに取り上げられたり、政策立案に取り組める環境が整っていたと思います。 でも、そこから「学生」だということでなめられないように、真面目に政策に取り組まなければいけなかったですね。

和倉:ホームページでGEILは1998年設立だと書いていましたが、GEILが設立時から今に至るまで、変わらないことはありますか?

渡邉:コンテスト自体はほとんど変わっていません。特に、コンテストの流れはヒアリングからプレゼンテーションまで、1998年とほぼ同じです。

和倉:逆に変わったことや進化したことはありますか?

渡邉参加者の人数が増えたのでできることが増えました。コンテスト中の官庁訪問を増やしたり、学生の精神的なサポートを始めたりしました。設立時は年に一回だった政策立案コンテストも、年に三回になりました!

和倉:参加者が増えてきてるんですね。現時点ではGEILのメンバーは何人いますか?

渡邉:大学一年生は70人弱、二年生は50人ほどですね。

和倉:結構多いですね!GEILでは、今後どのような活動を計画していますか?

渡邉:僕はあと1ヶ月で引退なので、今後どうなるかはあまり予想がつきません(笑)新しい取り組みとしては、コンテストで参加者が作った政策をブラッシュアップして、それを政治家・官僚に提言することです。8月に政策立案コンテストが行われる予定です!

U30は政治を意識すべき

NO YOUTH NO JAPAN 吉井:日本の若者が政治にもっと興味を持つためには、どのような取り組みが必要だと思いますか。

渡邉:中学校・高校での政治の教育を強化することが必要だと思います。現在、学校では模擬選挙(※)などで政治の基本は学びますが、時事問題については学べる機会がありません。若者に実感をもたせるためにも、学生が日本の社会問題を問題視して、考えられる環境が必要だと思います。 

(※有権者ではない18歳以下の人が実際の選挙にあわせて、立候補者・政党に対して投票できるイベント)

和倉:団体として、U30に向けたメッセージをお願いします。

渡邉:政策立案の団体としては、U30の皆さんに身の周りにある政策に関心を持ってほしいです。最近ニュースでよく聞くGo Toキャンペーンなどの政策の意図と背景について学ぶことで、様々な社会問題について自分の意見を持てると思います。

イベントと政治を繋げる政策立案コンテスト 

和倉:渡邉さん自身は、政治について興味を持ち始めたきっかけは何でしたか?

渡邉元々は政治より、社会問題に興味がありました。そのため、未来を予測しながら、問題解決する営みに憧れていて、官僚の仕事について知ったとき、社会問題と政治を繋げるようになりました。

高校で模擬選挙の運営もしていました。運営者は学校から報酬をもらえるという制度があったので、政治への関心より報酬を目的に最初はやっていました(笑)でも模擬選挙に生徒が全然来ないことに対して疑問を持ち、逆に僕自身政治に興味を持ち始めました!

和倉:渡邉さんにとっては、高校生の頃から政治は身近なものだったのですね。

渡邉:いいえ、実は有権者になってから身近なものだと感じました。自分で政治家を選べると思うと、「政治家とはどういう人か」「政治家はどのようなことを考えているのか」と政治を意識し始めました。

和倉:そうなんですね。そもそもGEIL に入ったきっかけは何ですか?

渡邉:高校生の頃から、文化祭などのイベントを運営することが好きでした。そこで、イベントと政治を繋げる政策立案コンテストに関わりたいと思ってGEILに入りました。

政治にたずさわる人は少数派?

和倉:入る前と後でGEILに対する印象はどのように変わりましたか。

渡邉:入る前は、意識高い人が多そうだなと思っていました。参加者のほとんどが政治を大学で勉強しているイメージを持っていました。でも実際に入ってみると、色々な学問を学んでいる人がいて、すごく楽しかったです!僕みたいに社会問題へ関心を持っている人が多く、「政治家になりたい」という人は実は少数派でした。

NO YOUTH NO JAPAN 続木(以下、続木):コンテストの参加者の中で、政治家に実際になる人は少ないのですね。

渡邉:はい、官僚や政治家になる人は少ないです。それよりも、NPOや民間セクターの仕事に就く人が多いと思います。

続木:渡邉さん自身はGEILの後、どのような仕事に就きたいですか?

渡邉:今はまだ大学2年生なので、3~4年生は、現場で社会問題解決に取り組む活動をしたいです。大学を卒業したら、社会問題への取り組みを続けられる仕事に就きたいと思っています。

政策立案を通して見えた他者の視点

和倉:GEILでの政策立案を通してどのようなことを学びましたか。

渡邉他人の視点から物事を考えることです。ヒアリングなどを通して、他人の意見を理解するのは新しい挑戦でした。例えば、外国人のための政策を考えているときに、日本人として今まで気づかなかった社会問題に触れました。視点を変えてみるだけでこれだけ社会問題への認識が変わるということを学びました。

和倉:素晴らしいですね!GEIL で一番楽しいことは何ですか?

渡邉:運営側としては、参加者に達成感を感じてもらうことです!コンテストが終わる頃に満足できる政策を作ってもらえると、僕はすごくやりがいを感じます。

参加者としては、社会問題について新たな視点を得られたことが一番楽しかったです。これまで考えたこともなかった問題について知り、政策を立案できることにすごく達成感を感じます。

渡邉 俊介 学生団体GEIL代表

東京大学文科二類2年生。GEILの代表として、組織運営、広報や渉外など、幅広い活動を行っている。

政策とは、自分だけではなく、他人の立場も考えて作られていることが分かりました。政策だけではなく、何についても他人の意見を聞くことが、新しいアイディアを生むための第一歩かも知れません。

NO YOUTH NO JAPANでは、これからも様々な入り口から政治と若者をつなげていく活動をしていきます。

連絡先

E-mail: noyouth.nojapan(a)gmail.com ((a)を@に)

Instagram: noyouth_nojapan

Twitter: noyouth_nojapan

 

参考資料

GEIL 公式ウェブサイト

https://waavgeil.jp/

模擬選挙推進ネットワーク (2013)

http://www.mogisenkyo.com/2005/08/19/10/

(文=和倉 莉央)

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