選挙中のSNS規制に賛成多数!年代別、支持政党別の違いは?2025年2月 電話×ネット意識調査
2025/02/18
「女性議員が増えることで、本当に、暮らしやまちは良くなるのか?」--。
2018年5月に成立した「候補者男女均等法」では、女性候補の割合を50%にするよう政党に努力義務を求めています。女性議員の増加は、政治や社会にどんな変化をもたらすのでしょうか。政治の現場で活躍する女性議員へのインタビューを通じてその実情に迫ります。
今回は、多摩市議会議員の岩永ひさかさん。2002年の補欠選挙で初当選以来、連続6期当選。2017年には多摩市議会議長に就任。被選挙権年齢に達したばかりの25歳で初当選した彼女は、今も強い信念で地域と暮らしに向き合っています。
池田:今日はよろしくお願いします。ひさかさんは、昨年の統一地方選挙で6期目ですね?
岩永:そうですね。最初が補欠選挙で1年で任期が終わってしまったので、選挙は6回やっています。
池田:その最初の補欠選挙に出馬することになったのは、どういったきっかけでしたか?
岩永:私は就職氷河期の最中に大学を卒業して、就職していましたが、やはり思い通りにならないことも多くて。政府系の金融機関でしたが、いわゆるOL、事務のアシスタントという立場でした。
同じ職場には私と同じ大学を卒業した男性がいましたが、上司が「中央大学卒業なのになんで一般職をやっているの?」なんていうことを何のためらいもなく、平気で言ってくるんです。
大学在学中はちょうど国内でNPOの活動が始まりつつある時だったこともあって、「新しい働き方」というキーワードに惹かれて公民館で行われていた学習会へ行きました。その時にたまたま学習会を主催していたのが「生活者ネットワーク」という団体でした。その講師が片岡勝さんという市川房江さんの選挙を菅直人さんたちと一緒にやられていた方でした。
興味深いNPO活動などもやっていたので、仕事が終わってから、その活動に参加しつつ、何かもっと地域でやれることはないだろうか、って考えていました。ちょうどそのころ、大学のゼミの先生が多摩市で市民自治基本条例をつくる活動に学識経験者の立場で関わっていることを知り、「面白そうだなぁ」とそのワークショップへふらりと参加しました。
ワークショップでは条例の市民案を作成し、発表会までやり、私は若いから・・・というだけで、司会者をやらせてもらいましたが、・・・なんと、その旗振り役であったはずの市長が収賄で逮捕されてしまいました。市が主催していたワークショップでしたから、一緒に活動していた市民の方々の落胆は本当に大きかったことを覚えています。
そして、市長選挙が行われることとなり、同時に多摩市議会の空席を埋めるための補欠選挙が行われることになりました。その時に、生活者ネットワークから「選挙に出ませんか?」ってお声がかかって、「え!?」「でもまぁ、いいかな」みたいな感じで。これがきっかけです。
ゼミの先生が「捨てるものが何もないから出るのがいい!」と後押ししてくれました。随分、あとになり、じっくり考えてみれば、なんという無責任な・・・と思いますが、当時は「じゃ、やろう!」という若さ、勢いがあり、正直、後先考えないで決意をしました。
池田:(笑)。最初の選挙は、選挙運動のやり方とかは生活者ネットワークが教えてくれて?
岩永:全部、教えてもらって・・・というより、あれよあれよという間に選挙が始まり、終わりました。生活者ネットワークは議員ではなく「代理人」という立場なので、選挙は組織が丸抱えで、候補者は御輿に乗るだけという感じです。
ただ、立候補する直前に大学の先輩で都議選に出馬した経験のある方に相談したら、「信頼できる政治家をつくる」という活動をしているステイツマンという団体が紹介されました。「同世代にも関わってもらったほうが良い」というアドバイスをしてくれたのが先輩です。先輩もその団体で活動していたので、一緒にやろうと応援してくれることになりました。
生活者ネットワークの活動は、基本的に団体としての活動が中心なので、広報物も団体の機関紙としての扱いでしたが、ステイツマンは「岩永ひさか」個人を応援する活動でした。なので、機関紙だけではなく、岩永ひさか本人のものを配布したい、という違いもありました。
でも、生活者ネットワークが新しい議員を出したい、という思いで違いを寛容に受け止めてくれたので、結果的にステイツマンと生活者ネットワークが両輪となって動いてくれました。
池田:そしたら、最初の選挙は自分でこうしたい、例えば、駅で演説したい、とか、選挙カーはこういうのがいい、とかっていう希望は?
岩永:全然なかったです。全く何も分からなかったので。
池田:そりゃそうだね。
岩永:3月に「選挙に出ませんか?」って打診があって、「え?まだ24歳ですけど」って言ったら、「いや、誕生日が来たら25歳になるから、大丈夫」って言われて、その直後に25歳になって(笑)、急いで退職届を書いて、上司には驚かれ、でも、すんなり退職することができ、3月31日付で会社を退職して4月1日には「はい、マイク持って!」って。
池田:わぁ!そしたら選挙前の政治活動なんかも出来ないね。
岩永:無い、無い。4月21日が投票日だったので。
池田:わぁ・・・。
岩永:2週間で人生が変わっちゃった(笑)
池田:その時はひさかさん個人の名簿とかもないわけだよね?
岩永:そう。生活者ネットワークには名簿はありました。
池田:当時は都議に生活者ネットワークの方がいらっしゃったんだっけ?
岩永:そう。当時、新井美沙子都議に選挙に出ないか、というお話をいただきました。
彼女は市議を経験した後に、ご主人の転勤で一旦は多摩市を離れて、また戻ってきた後に都議会議員になった方です。東京ランポというまちづくりNPOの活動もなさっていて、とっても素敵な方でした。お母さんのように思っていて、でも、雲の上のような憧れの存在。
彼女に誘われたからこそ、選挙に出てみてもいいかなあと。でも、新井さんは癌で亡くなってしまい、本当に残念で、今でも彼女がいればなあ…と思うことがあります。
池田:その時は、生活者ネットワークとか、民主党とか、自民党とかの違いとかは理解していて?
岩永:知らなかったですね。生活者ネットワークの「代理人」…?????でした。
池田:そしたら、その新井さんや生活者ネットワークとの出会いや人間関係がきかっけだったのかな?
岩永:そう。新井美沙子さん、という存在は大きかったですね。
池田:その1回目の選挙と、直近の6回目の選挙までの間に、何か変わってきたことはありますか?
岩永:選挙期間中の選挙事務所もないし、選挙カーもなくなったところかなあ。
池田:え?選挙事務所ないの?ちなみに、いつからなくなったの?
岩永:生活者ネットワークに所属をしていた時には、一般的な大型の選挙カーが準備され、事務所も設置されて、1回目と2回目はそれで選挙をやりました。セオリー通りの。
3回目の選挙はご縁があり、民主党の所属でしたが、多摩市内の自分のエリア内で事務所を借りようと思うと「自民党にしか貸しません」って言われ、不動産屋さんまで自民党にがんじがらめにされているのだと驚きました。
でも何とか議員つながりの、人づてにお願いしてマンションの1室を借りて、選挙カーはヴィッツを準備して選挙しました。表には看板は出さないし、ただ、休憩する場所にします・・・ということで、家主の方に何とかお借りすることができ、車も駐車場もなかなかいい場所が見つからなかったので、市外に住んでいた民主党の秘書さんが多摩市まで毎朝運転してきてくれて、また夜になると帰っていく・・・というような感じでした。
見よう見まねの選挙活動でしたが、民主党の方のサポートとステイツマンのメンバーが手伝ってくれたことが本当に心強かった。そこで選挙をゼロから学びました。
4回目の選挙がちょうど東日本大震災の起こった2011年だったので、ガソリン不足とかで何となく自粛の雰囲気が広がり、どうしようか、と考えて、選挙カーはやめることにしました。事務所は、当時は民主党総支部の事務所が多摩市にあったのでその一角を使って、自転車での遊説で選挙をやりました。
自転車では多摩市は山坂が多いし、まわれる範囲が少ないと言われ、実際に遠いところまでは自転車ではなかなか回り切れないような選挙運動でしたが、結果的に得票はそれほど変わりませんでした。
なので、今度、2015年の5回目の選挙では、前回は自転車だけで回っていて、遊説の声が聞こえないっていう支援者からのお声もあったので、知り合いに借りましたが、選挙カーが大きくて立派すぎ、動かすのが恥ずかしい感じで。多摩市のサイズには不釣り合いというか、似合わない感じでした。
事務所も友人の喫茶店の一角をちょこっと使わせてもらう程度で、休憩用にしていただけで、いわゆる事務所っていう機能ではなかった。
そうこうしてまた4年が経って、この間の選挙が来てしまい、いろいろ振り返ってみれば、事務所があっても、選挙カーがあっても、得票はそんなに大きくは変わらないな、と思ったので「どちらもなくす」でやってみたらどうなるかなと。
池田:それが昨年の2019年だよね?
岩永:そう2019年です。
池田:その時は自転車はやったの?
岩永:多摩市は遊歩道が多いので、移動手段として使用しただけです。自転車のカゴにトラメガを積むだけでした。しかもシェアサイクルで電動自転車を。
池田:マイク使用が可能な朝8時から、夜8時までみっちりということではなかったのね?
岩永:自転車か自家用車にトラメガを積んで、気が向いた場所でマイクを握る程度でした。
池田:そうすると、2019年の選挙期間中の活動というのはどんな感じで?
岩永:議長を務めていたので、毎日午前中は議会へ行き、議会事務局とコミュニケーションをとってから、午後は選挙活動でした。たった一人でやるのも心細いので、一緒に車に乗ってくれる友達を募集。でも自分が運転していました。
午後だけで、10カ所くらいは目標で辻立ちをしたかなと思いますが、赤ちゃん連れのママも同乗してくれたりして、その時々の状況に合わせてでした。
池田:ものすごくシンプルだね。
岩永:シンプルすぎる(笑)
池田:公選葉書とか、選挙ビラはどうしたの?
岩永:普段から、2か月に一度は市政レポートを自分の住んでいるエリアを中心に全戸配布しているので、選挙ビラは、その市政報告を入れていないエリアに折り込みで。あとは駅頭で直接、有権者に渡すということをしました。公選葉書は2000枚まで出せるけど、そんなに名簿がないので、出せていません。
池田:そうすると、後援会や政治活動で名簿を集めて、っていうことではなくて、その2か月に一度発行している市政レポートで活動を知ってもらうことを大切にしているんだね。それはやっぱり選挙期間中よりも、日頃の活動が大事だと考えているってことかな?
岩永:そうですね。選挙のために何かをやるのは最初の選挙だけかなって。だから、最初の選挙の時は一生懸命やって。後は、しゃかりきに票を取るために選挙運動をやるということではなく、4年間の活動を市民に評価をしてもらいたいというスタンスです。ただ、選挙の前だけは市政レポートの発行頻度を増やします。
池田:日頃の政治活動は、市政レポートの配布以外にはどうですか?
岩永:毎週月曜日は、地元の駅で演説します。レポートを配ったり、通りがかりの方とお話もするし。あとはブログの更新ぐらいかな。
池田:インターネットはブログが中心?
岩永:そうそう、ブログというか、自分自身の記憶をメモにするという意味も含めて、日記を書いている感覚で継続しています。
池田:最近、TwitterとかInstagramが主流で、ブログみたいに長文で書く人減っている印象だけど。
岩永:私の場合は「長文過ぎる」と言われることもありますが、読みたいと思う人が読んでくれればいいと思っているので。「〇〇へ行きました。」とか「〇〇食べました。」、っていう写真だけしか印象に残らないような投稿ばかりをたくさんすることはしません。
「自分にとっては意味がない」と考えているので。議員は色んなことを見聞きして、体験したことを、一人でも多くの方と共有することが大切だと思っています。そして、ブログを読んでくださった方とシェアして、その読んでくださった方がご自分の中にも感じたことを蓄積してくれることが重要なことだと考えています。
なるべく丁寧に…と思うと、ついつい文章量としてもまとまったものになってしまいます。
池田:選挙において、女性であることをメリットに、もしくはデメリットに感じたことはありますか?
岩永:やっぱり選挙ということで言えば、男性より女性の方が目立ちやすいとは思います。女性なのに頑張っているよね、とか、クリーンなイメージがあるかなって。
池田:18年前に初挑戦した時と、今だと、女性政治家、女性候補者として活動はやりやすくなっていると思う?
岩永:個人的で言うと全然変わらないけれど、一般的にはやりやすくなっていると思う。
池田:どのあたりが?
岩永:例えば、出産育児について。私が議員になった当時はまだまだ若い女性が議員になるイメージは少なかったように思います。だから、私が25歳で女性だったというインパクトは大きかったようです。今は、各政党も頑張って、若い女性を擁立するようになり、議員になってから結婚する、出産する、という人も珍しくなくなってきました。
そういう意味では仲間が増え、活動しやすい環境が整えられつつあると思います。多摩市の場合には生活者ネットワーク、共産党、公明党と女性議員が多いので、私自身は出産も子育ても女性議員のみなさんにあったかい目で見守ってもらえ、そして、いろんなプレッシャーからも守ってもらえた気がします。
池田:18年前は、多摩市議会には女性議員は何人?
岩永:11人。28人中11人(*約40%)
池田:今は?
岩永:9人。26人中9人(*約35%)
池田:すごく女性議員比率が高いね!
岩永:そうなの。だからやっぱり、ほかの議会の話を聞くと違うなあと思います。特に女性の少ない地方の議会と比べれば、やっぱり、都会だからかなあと。
池田:都会って言っても、都内、区議会とかでもそんなに女性議員比率が高いところ珍しいと思うよ!
岩永:確かに…。その原因は、ひとつは報酬との関係があるんじゃないかと考えていて。
池田:議員専業でやれるだけの報酬があるかどうかっていうこと?
岩永:都議会や政令指定都市の議員報酬額であれば、なんとか議員専業でやっていけるかもしれないけど、多摩市議会の議員報酬額だとけっこうギリギリというか、難しい場合もあるなと。独身で、若い時はいいかもしれない。
でも、結婚して、家庭を持ち、子育てしたり、または介護をしたり…とか、議員年金の制度がなくなって、将来のことを考えると、いろいろ出費が重なるともなれば…。議員報酬一人分だけでやっていくのは正直辛いというか、きついと思います。別にお財布があれば…いいわけですが。
活動費も捻出していかなければならないし。もちろん、お金だけはない議員としてのやりがいはあるけれど、将来設計を考えると、二の足を踏む人もいると思うし、実際に、断念している人もいます。各政党も候補者を発掘することにとても苦労していると聞いています。
池田:なるほど。政令指定都市の議員報酬でも、それだけで、例えば子ども2人大学に行かせようと思ったら無理で、配偶者がパートに出ているってことが多いような気がするな。
岩永:政治活動って、やっぱり、お金かかる。
池田:冠婚葬祭とか、団体の会員になったら会費も発生するし・・・。
岩永:そう。冠婚葬祭など足を運び始めるとキリがなくなってしまう。私の場合は、そうした活動よりもやっぱりコツコツと市政レポートを作成して、配布して…これもまた一定の費用が必要なので、こっちが優先かなあ。
池田:なるほど。でも、みんながそういう風にシンプルにというか、色んなものをそぎ落としてやれるかっていうと、なかなか・・・。
岩永:難しいよね。人によってバックグラウンドが異なる。だからこそ、自分はどういう立場にあるのか…について、自分自身で掴むというか、客観的に捉える努力が必要だと思います。政党に所属している人なんかは、その政党の文化もあるだろうし。
住んでいる地域にもよると思います。私の場合、どこかに明確に所属して、はっきりと支持する政党や人がいるという市民ではなく、どちらかと言えば、どこにも具体的なつながりがないというか、薄いような市民の方々が支持をしてくださっていると考えています。
だから、あえて後援会をつくって、支持者を縛るような感じの活動もしていません。むしろ「後援会をつくらない」と公約に掲げているくらいです。市民はその時々、自分自身で考え、判断していくことが重要だと思うからです。
池田:その割り切りは最初から思っていたの?
岩永:最初から…そうですね。浮動票で当選したと言われ続けています。確かに誰が票を入れてくれたかはわからない。私に投票してくださった方がすべて特定できるわけではありません。私が政治をやる上で大切に思っているのは「私がすべてではない」ということです。
池田:参考意見にして、自分で考えてと。
岩永:そう。「岩永ひさかが言ったから」ではなく、「岩永ひさかが言っていたことが自分にとってどうなのか。」をそれぞれの方に考えていただけるといいなあと思います。私と同じような意見かもしれないし、まったく異なる意見かもしれない。それでいいし、それがいいんだと思っています。
それに、投票してくれたというか、支持してくれている人たちをつなぎとめる活動に力を注ぐ…となると、逆に活動が縮こまるというか、私自身も苦しくなってしまう気がします。後援会活動ばかりになってしまうような議員活動はつらいかなあと。
池田:そうすると、ひさかさんの場合は、多摩市民の中で、今、ひさかさんが取り組んでいる政策やテーマに共感している方々で、選挙ごとに入れ替わっているんじゃないか、っていうイメージ?
岩永:イメージとしては、選挙ごとに多少は入れ替わりがあるだろうなあと思っています。
池田:なるほど。
岩永:もちろん、ずっと変わらず応援し続けてくれる方々もいて、選挙になると「手伝うよ!」と声をかけてくださる方もいらっしゃいます。でも、やっぱり浮動票が多いだけに、入れ替わりはあるだろうと捉えています。私の場合は政策もありますが、政治姿勢を前面に打ち出した選挙活動をしています。
私は政策がまっとうな人たちがやればまっとうものになっていくと思っており、首長が個人で政策を掲げる意味と、議員が掲げる意味は違うと主張しています。なので、最初からこの3つを貫いています。
スタイル1 公平公正な姿勢
市民全体に向けた活動を心がけ、個人後援会はつくりません。
スタイル2 政策づくりが議員の仕事
議員としての専門性を磨き、市民の自治力の向上をバックアップします。
スタイル3 話し合いが大切
意見の違いは粘り強く議論をつづけることで、「第3の道」を見つける努力をします。
池田:多摩市はそもそもの住民の流入出はどういう状況?
岩永:ニュータウンの団地は高齢化が進んでいるといわれるように、みなさん定住されている方も多いです。そして、かつて多摩市には学歴の高い女性が多く住んでいるという統計データもあったと思いますが、市民活動なども活発だったり、投票率は決して高くはないけれど、政治に対する関心は強いほうだと思います。
池田:そういう背景があれば、市政レポートがポストに入っていたら読んでくれる確率も高いかもね。
池田:さて、女性議員という話に戻りますが、今、法律ができたり、各政党が女性候補者比率を高めたりする努力をしていますが、そのことについては、どんな風に考えています?
岩永:「女性だから良い」というわけじゃないなと。
池田:(笑)
岩永:というのは、女性議員って真面目で、勉強もしているけれど、私が考えるような「政治の庶民化」を考える時には隔たりを感じることも多いです。
池田:庶民化する、というのは?
岩永:政治は政治家だけでのものではなく、一人一人みんなのものだから、近づきがたいものではないということを発信していきたいなあと思います。特に、地方議員の場合には共に地域の中で生活をしている一員として、フラットな立場で一緒に…ということを大事にしてほしいなあと思っています。
でも、女性議員の場合にはどうしても気張っている人が多いというのか、意外とキラキラ着飾っている人が多いような印象があり、芸能人ぽいというかアイドルっぽいというか、ついつい「周りよりも目立たないといけない」という意識が働いてしまうのかもしれませんが、何となく、「別世界の人」というイメージを持たれる人のほうが多い気がします。
池田:なるほどね。
岩永:私は別に議員が目立つ必要はなく、地域で活躍をしていたり、努力していたりする市民こそ主役であって、目立つべき存在だと考えています。
もちろん、議会という場所では議員としてしっかりと自分が目立ち、主張しなければいけないこともあるけど、地域では市民生活を支えるスタッフの一人、裏方であるし、私個人としては必要以上に目立ちたくないと考えています。
確かに有権者からの期待や誤解もあって、「議員なんだから…」とほどききれない部分もあるけれども、自分が表に出て目立つことばかり考える必要はないのに、って思う場面に遭遇することも多いです。政治家が目立つことしかやらない人ばかりになってしまうと、そういうことができる人しか政治家になれない、ということになってしまう。
社会をすごく真面目に考えたり、議論を重ねて良い政策を立案したり、実は目立たずして、社会を変えていくようなパワーを持っている人材は地域にたくさん眠っているし、実際に存在しています。
地域のイベントなどにやってきて、挨拶をして、名刺だけ配り歩いてさっといなくなってしまう人とか、何もしていないのに、「そこの場にいた」ということがわかるような証拠写真だけ撮影してどこかにいなくなってしまうような人とか…こうした活動だけだと政治を変えるとか、地域をよりよくしていくって…難しそうだなあって正直思います。
まあ、地域で活動されている方がみなさん志を含めて、すばらしい方々が多く、自分が持ち上げられるというのが、小恥ずかしいというのが本音です。
池田:ふむ。なんというか、日常から議員であるということを意識しすぎている、っていう感じかな。
岩永:うーん、何というか、議員の役割って何なんだろうって…。
池田:確かに、そういう部分に私自身も疲れてしまうことはあったね。でも、こちらがバッチを外して地域に入って行こうとしても、地域の方から議員としての立場や振る舞いを求められる時もあるし、難しいね。
岩永:「議員なんだから、ちょっと一言くらい挨拶して」とか…求められることもありますが、「はあ…」と心の中ではため息つくことも多いんです。
「議員だから」と特別な存在ではないのに、なんか、特別というか、格上げされた存在というのか、そういうものが求められることもあるし。そう見られることもあるし・・・。
池田:それは女性、男性に限らずの話だね。これまで話してきた感じだと、ひさかさんは誰かにアドバイスしたりすることに積極的ではないような気がしますが(笑)これから議員や政治家を目指す女性に何か一言いただけますか?
岩永:「他人の真似もしない!」。ついつい他人と見比べて、「もっと目立たないと」と思い、背伸びしてしまったり、頑張りすぎちゃったり…そういうことが女性には多いような気がします。そして、無理して疲れちゃって・・・みたいな感じです。
他人からのアドバイスばかりを聞いていると自分を見失うこともあるし。自分のことを客観的に知る努力をいかにするか。自分らしくあることが大事だと思います。今までの活動を総括するとそう思います。
池田:はい。ありがとうございました。
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