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25歳で初当選!議員は裏方の存在 華やかさは必要なし!?(岩永久佳・多摩市議インタビュー)

2020/3/18

池田麻里

池田麻里

選挙運動はどんどんシンプルに。

池田:その1回目の選挙と、直近の6回目の選挙までの間に、何か変わってきたことはありますか?

岩永:選挙期間中の選挙事務所もないし、選挙カーもなくなったところかなあ。

池田:え?選挙事務所ないの?ちなみに、いつからなくなったの?

岩永:生活者ネットワークに所属をしていた時には、一般的な大型の選挙カーが準備され、事務所も設置されて、1回目と2回目はそれで選挙をやりました。セオリー通りの。

3回目の選挙はご縁があり、民主党の所属でしたが、多摩市内の自分のエリア内で事務所を借りようと思うと「自民党にしか貸しません」って言われ、不動産屋さんまで自民党にがんじがらめにされているのだと驚きました。

でも何とか議員つながりの、人づてにお願いしてマンションの1室を借りて、選挙カーはヴィッツを準備して選挙しました。表には看板は出さないし、ただ、休憩する場所にします・・・ということで、家主の方に何とかお借りすることができ、車も駐車場もなかなかいい場所が見つからなかったので、市外に住んでいた民主党の秘書さんが多摩市まで毎朝運転してきてくれて、また夜になると帰っていく・・・というような感じでした。

見よう見まねの選挙活動でしたが、民主党の方のサポートとステイツマンのメンバーが手伝ってくれたことが本当に心強かった。そこで選挙をゼロから学びました。

4回目の選挙がちょうど東日本大震災の起こった2011年だったので、ガソリン不足とかで何となく自粛の雰囲気が広がり、どうしようか、と考えて、選挙カーはやめることにしました。事務所は、当時は民主党総支部の事務所が多摩市にあったのでその一角を使って、自転車での遊説で選挙をやりました。

自転車では多摩市は山坂が多いし、まわれる範囲が少ないと言われ、実際に遠いところまでは自転車ではなかなか回り切れないような選挙運動でしたが、結果的に得票はそれほど変わりませんでした。

なので、今度、2015年の5回目の選挙では、前回は自転車だけで回っていて、遊説の声が聞こえないっていう支援者からのお声もあったので、知り合いに借りましたが、選挙カーが大きくて立派すぎ、動かすのが恥ずかしい感じで。多摩市のサイズには不釣り合いというか、似合わない感じでした。

事務所も友人の喫茶店の一角をちょこっと使わせてもらう程度で、休憩用にしていただけで、いわゆる事務所っていう機能ではなかった。

そうこうしてまた4年が経って、この間の選挙が来てしまい、いろいろ振り返ってみれば、事務所があっても、選挙カーがあっても、得票はそんなに大きくは変わらないな、と思ったので「どちらもなくす」でやってみたらどうなるかなと。

池田:それが昨年の2019年だよね?

岩永:そう2019年です。

池田:その時は自転車はやったの?

岩永:多摩市は遊歩道が多いので、移動手段として使用しただけです。自転車のカゴにトラメガを積むだけでした。しかもシェアサイクルで電動自転車を。

池田:マイク使用が可能な朝8時から、夜8時までみっちりということではなかったのね?

岩永:自転車か自家用車にトラメガを積んで、気が向いた場所でマイクを握る程度でした。

池田:そうすると、2019年の選挙期間中の活動というのはどんな感じで?

岩永:議長を務めていたので、毎日午前中は議会へ行き、議会事務局とコミュニケーションをとってから、午後は選挙活動でした。たった一人でやるのも心細いので、一緒に車に乗ってくれる友達を募集。でも自分が運転していました。

午後だけで、10カ所くらいは目標で辻立ちをしたかなと思いますが、赤ちゃん連れのママも同乗してくれたりして、その時々の状況に合わせてでした。

池田:ものすごくシンプルだね。

岩永:シンプルすぎる(笑)

池田:公選葉書とか、選挙ビラはどうしたの?

岩永:普段から、2か月に一度は市政レポートを自分の住んでいるエリアを中心に全戸配布しているので、選挙ビラは、その市政報告を入れていないエリアに折り込みで。あとは駅頭で直接、有権者に渡すということをしました。公選葉書は2000枚まで出せるけど、そんなに名簿がないので、出せていません。

池田:そうすると、後援会や政治活動で名簿を集めて、っていうことではなくて、その2か月に一度発行している市政レポートで活動を知ってもらうことを大切にしているんだね。それはやっぱり選挙期間中よりも、日頃の活動が大事だと考えているってことかな?

岩永:そうですね。選挙のために何かをやるのは最初の選挙だけかなって。だから、最初の選挙の時は一生懸命やって。後は、しゃかりきに票を取るために選挙運動をやるということではなく、4年間の活動を市民に評価をしてもらいたいというスタンスです。ただ、選挙の前だけは市政レポートの発行頻度を増やします。

池田:日頃の政治活動は、市政レポートの配布以外にはどうですか?

岩永:毎週月曜日は、地元の駅で演説します。レポートを配ったり、通りがかりの方とお話もするし。あとはブログの更新ぐらいかな。

池田:インターネットはブログが中心?

岩永:そうそう、ブログというか、自分自身の記憶をメモにするという意味も含めて、日記を書いている感覚で継続しています。

池田:最近、TwitterとかInstagramが主流で、ブログみたいに長文で書く人減っている印象だけど。

岩永:私の場合は「長文過ぎる」と言われることもありますが、読みたいと思う人が読んでくれればいいと思っているので。「〇〇へ行きました。」とか「〇〇食べました。」、っていう写真だけしか印象に残らないような投稿ばかりをたくさんすることはしません。

「自分にとっては意味がない」と考えているので。議員は色んなことを見聞きして、体験したことを、一人でも多くの方と共有することが大切だと思っています。そして、ブログを読んでくださった方とシェアして、その読んでくださった方がご自分の中にも感じたことを蓄積してくれることが重要なことだと考えています。

なるべく丁寧に…と思うと、ついつい文章量としてもまとまったものになってしまいます。

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池田麻里

池田麻里

池田麻里。 1975年生まれ。早稲田大学在学中に代議士事務所でインターンを経験。民間企業勤務を経て枝野幸男秘書へ。2007年さいたま市議会議員に初当選。3期12年にて引退。女性を政治の場へ送り出すために活動中。

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