池田:さて、女性議員という話に戻りますが、今、法律ができたり、各政党が女性候補者比率を高めたりする努力をしていますが、そのことについては、どんな風に考えています?
岩永:「女性だから良い」というわけじゃないなと。
池田:(笑)
岩永:というのは、女性議員って真面目で、勉強もしているけれど、私が考えるような「政治の庶民化」を考える時には隔たりを感じることも多いです。
池田:庶民化する、というのは?
岩永:政治は政治家だけでのものではなく、一人一人みんなのものだから、近づきがたいものではないということを発信していきたいなあと思います。特に、地方議員の場合には共に地域の中で生活をしている一員として、フラットな立場で一緒に…ということを大事にしてほしいなあと思っています。
でも、女性議員の場合にはどうしても気張っている人が多いというのか、意外とキラキラ着飾っている人が多いような印象があり、芸能人ぽいというかアイドルっぽいというか、ついつい「周りよりも目立たないといけない」という意識が働いてしまうのかもしれませんが、何となく、「別世界の人」というイメージを持たれる人のほうが多い気がします。
池田:なるほどね。
岩永:私は別に議員が目立つ必要はなく、地域で活躍をしていたり、努力していたりする市民こそ主役であって、目立つべき存在だと考えています。
もちろん、議会という場所では議員としてしっかりと自分が目立ち、主張しなければいけないこともあるけど、地域では市民生活を支えるスタッフの一人、裏方であるし、私個人としては必要以上に目立ちたくないと考えています。
確かに有権者からの期待や誤解もあって、「議員なんだから…」とほどききれない部分もあるけれども、自分が表に出て目立つことばかり考える必要はないのに、って思う場面に遭遇することも多いです。政治家が目立つことしかやらない人ばかりになってしまうと、そういうことができる人しか政治家になれない、ということになってしまう。
社会をすごく真面目に考えたり、議論を重ねて良い政策を立案したり、実は目立たずして、社会を変えていくようなパワーを持っている人材は地域にたくさん眠っているし、実際に存在しています。
地域のイベントなどにやってきて、挨拶をして、名刺だけ配り歩いてさっといなくなってしまう人とか、何もしていないのに、「そこの場にいた」ということがわかるような証拠写真だけ撮影してどこかにいなくなってしまうような人とか…こうした活動だけだと政治を変えるとか、地域をよりよくしていくって…難しそうだなあって正直思います。
まあ、地域で活動されている方がみなさん志を含めて、すばらしい方々が多く、自分が持ち上げられるというのが、小恥ずかしいというのが本音です。
池田:ふむ。なんというか、日常から議員であるということを意識しすぎている、っていう感じかな。
岩永:うーん、何というか、議員の役割って何なんだろうって…。
池田:確かに、そういう部分に私自身も疲れてしまうことはあったね。でも、こちらがバッチを外して地域に入って行こうとしても、地域の方から議員としての立場や振る舞いを求められる時もあるし、難しいね。
岩永:「議員なんだから、ちょっと一言くらい挨拶して」とか…求められることもありますが、「はあ…」と心の中ではため息つくことも多いんです。
「議員だから」と特別な存在ではないのに、なんか、特別というか、格上げされた存在というのか、そういうものが求められることもあるし。そう見られることもあるし・・・。
池田:それは女性、男性に限らずの話だね。これまで話してきた感じだと、ひさかさんは誰かにアドバイスしたりすることに積極的ではないような気がしますが(笑)これから議員や政治家を目指す女性に何か一言いただけますか?
岩永:「他人の真似もしない!」。ついつい他人と見比べて、「もっと目立たないと」と思い、背伸びしてしまったり、頑張りすぎちゃったり…そういうことが女性には多いような気がします。そして、無理して疲れちゃって・・・みたいな感じです。
他人からのアドバイスばかりを聞いていると自分を見失うこともあるし。自分のことを客観的に知る努力をいかにするか。自分らしくあることが大事だと思います。今までの活動を総括するとそう思います。
池田:はい。ありがとうございました。
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