4月8日に告示された練馬区長選は、共産党が推薦する無所属で新人の松村友昭氏(73)、自民・公明・民進の3党が推薦する無所属で現職の前川燿男氏(72)、無所属で新人の大木武夫氏(66)、無所属で新人の田中将介氏(25)の4名が立候補しました。投開票はあす4月15日に行われます。今回は安心して暮らせる街づくり、医療・福祉などが争点と考えられています。
松村友昭氏は1944年7月21日、東京都練馬区東大泉の生まれで現在73歳です。東京都立井草高等学校を卒業後、獨協大学外国語学部に進学。1975年から練馬区議を4期、1988年から東京都議を5期務めました。東京都議会議員、公営企業委員を歴任し、現在は「消費税をなくす練馬の会世話人」に就任しています。
松村氏は自身のホームページによれば、キャッチコピーとして「区民に寄り添い悪政に立ち向かう」を掲げ、具体的には、
・憲法の平和と民主主義、地方自治の理念を生かした区政
・人生を豊かにすごせる練馬のために医療、福祉の充実
・安心して子育てできる環境と青少年の豊かな教育
・区民の声にもとづき、災害に強い、安心して住み続けられる街づくり
などをあげています。
松村氏は「憲法に基づく平和と民主主義を全面的に生かす。今の区政はトップダウン方式で、区民の声を形式的に聞いているだけ。区民が主役で、区民とともに歩む区政を具体化したい」とし、特別養護老人ホームや認可保育園の増設により待機者ゼロを公約としてあげています。
前川燿男氏は1945年11月12日、鹿児島県鹿児島市の生まれで現在72歳です。鹿児島県立甲南高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学。同大学を卒業後、1971年に東京都庁に入庁。東京都福祉局長、知事本局長などを歴任し、2005年に東京都を退職しています。東京ガス株式会社執行役員、政策研究大学院大学客員教授を経て、2014年の練馬区長選挙では自民党・公明党の推薦を受け立候補し、77,651票を得て初当選を果たしました。
前川氏は自身のホームページによれば、政策のキャッチコピーとして「第Ⅱ章 これから 区民とともにさらに前へ!前川あきお6つの約束」を掲げ、具体的には、
子どもたちの笑顔輝くまちをつくる
高齢者が住みなれた地域で暮らせるまちをつくる
安心を支える福祉と医療のまちをつくる
安全・快適、みどりあふれるまちをつくる
いきいきと心豊かに暮らせるまちをつくる
区民とともに区政を進める
などをあげています。
今回の区長選立候補の意思を問われた前川氏は、独自の政策や行政運営に取り組んできたことを挙げたうえで「改革は道途上。『ここに練馬区あり』と胸を張れる自治体を目指したい」と再選の抱負を述べました。
大木武夫氏は1951年10月25日、東京都練馬区の生まれで現在66歳です。私立城北高等学校を卒業後、東京理科大学理学部に進学。同大学を卒業後、日本原子力研究所勤務を経て、宇都宮海星女子学院教諭となります。その後、東京理科大学理学専攻科に入学し、39年間城北学園教諭として勤務。東京大学物性研究所研究員などを経て、城北学園を定年退職。現在は東京都市大学講師(非常勤)、日本工業大学講師(非常勤)などを務めています。
大木氏は自身のホームページによれば、政策のキャッチコピーとして「世界に誇る植物学者”牧野富太郎博士”が愛した練馬を守る」を掲げ、選挙公約として、
•自然と共生した美しく安全な街の創造
•棲みたい憧れの文教区練馬を実現
大きな道より生活道路の安心安全を確立します!!.
アスファルト道路より緑の練馬を目指します!!.
練馬に根差した中高一貫の公立校で子どもたちをじっくりと育てます!!.
都内最高の図書館を造り、都内屈指の蔵書数を目指します。
などをあげています。
大木氏は「人間教育は将来、国の宝になる。幼児から高校まで一貫性のある教育で、子どもたちが伸び伸び暮らせるようにしたい」とし、緑地保全や公共施設の充実、電柱の地中化などを公約としてあげています。
田中将介氏は1992年、東京都練馬区の生まれで現在25歳です。國學院久我山高等学校を卒業後、2011年に立教大学現代心理学部に進学。イギリス・オックスフォードの語学学校留学を経て、2014年の沖縄県知事選挙を契機に政治の世界に興味を持ちました。2017年に立教大学を卒業し、フリーライターとして活動を開始。元内閣総理大臣・鳩山由紀夫氏やジャーナリスト・池上彰氏などへのインタビュー、平昌五輪の取材などを行っています。
田中氏は自身のホームページによれば、選挙公約として、
・挑戦に前向きな街づくり
・人や動物に優しい街づくり
・安心して暮らせる街づくり
[練馬区の挑戦]
・区長の交際費を含めた財政を公開し、透明化を実現
・緑の豊かさや災害への備えなど練馬ブランドを守り、新たな創造を
などをあげています。
田中氏は「政治は人々の生活と地続きになっている。『若い区長になり、新しい風が吹き込んできた』と思ってもらいたい」とし、渋谷区が制定した同性カップルを公認するパートナーシップ条例の導入、動物殺処分ゼロを目指すとしています。
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