自民党額賀派のうち、吉田博美参議院幹事長が率いる参議院議員21人が集団離脱の構えを見せ、額賀福志郎氏に退任を迫った事態を収拾するため、「額賀派」は「竹下派」へ体制を刷新することとなりました。額賀氏は名誉会長に、竹下亘氏が会長に就任。なお、会長代行には茂木敏充経済再生担当相が昇格することになりました。
派閥内クーデターの背景には、これまで自民党総裁選で候補を擁立できなかった額賀氏の求心力低下があり、新体制では茂木氏を「ポスト安倍」候補に位置づける模様です。
額賀福志郎氏は1944年1月11日、茨城県行方郡小高村の生まれで現在74歳です。早稲田大学第一政治経済学部を卒業後、産経新聞社に記者として入社します。1978年の茨城県議会議員選挙では、行方郡選挙区から立候補し初当選します。以後、茨城県議を2期務めました。1983年の第37回衆議院議員選挙では、旧茨城1区から無所属で立候補し初当選。当選後、自民党の追加公認を受けています。
1997年の第2次橋本改造内閣では、内閣官房副長官に就任。1998年の小渕内閣では、防衛庁長官として初入閣します。1999年の小渕再改造内閣では、官房副長官に再任。2000年の第2次森改造内閣では、経済企画庁長官に就任します。2001年には、初代経済財政政策担当大臣に就任。
その後、2005年の第3次小泉改造内閣では、防衛庁長官に再任。2007年の安倍改造内閣では、財務大臣に就任しました。これまでの当選回数は12回を数えます。
額賀氏は自身のホームページによれば、政治理念として、
・現場主義で民意を吸収
・地域主導の政治の確立
・国会改革と公務員改革
・選挙目当ての公約は偽善の政治
・世代間をこえた責任を果たす政策
・自由、公正、機会均等が原則
・「和の心」が世界を結ぶ
とし、
国政に関しては、「ぬかが流、ニッポン再改革」とし、
・世界を変える和の資本主義
・新しい視点の内需振興
・そして再び政権与党へ
をあげています。
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