任期満了にともなう長崎県知事選の投開票が2月4日におこなわれました。自民・公明両党が推薦し、民進党県連が支持する無所属で現職の中村法道氏が、共産党が推薦する無所属で新人の原口敏彦氏を破り3選を果たしました。投票率は36.03%で、過去最低だった前回を4.69ポイント下回りました。
原口氏は2期8年にわたる中村県政を「県民の声を聞かず、強権的」と批判し、国営諫早湾干拓の排水門の開門、石木ダム建設事業中止など大型事業の是非を訴えましたが落選となりました。
なお、長崎県知事選確定得票数は以下の通りです。
当選 中村法道氏(無所属・現職)311,893票
原口敏彦氏(無所属・新人)94,442票
原口敏彦氏は1961年12月9日、熊本県相良村の生まれで現在56歳です。熊本県立球磨工業高等学校を卒業後、1980年に九州電波監理局に入社。その後はタバコ農家の実家の悲惨な体験から、日本共産党に入党。現在は、民主長崎県政をつくる会の世話人や、日本共産党長崎県委員会書記長を務めています。
前回・2014年の長崎県知事選では共産党公認候補として立候補し、得票数84,704票を得るも落選しています。
原口氏は共産党加盟の政治団体「民主長崎県政をつくる会」を支持母体とし、立候補を表明。
現在長崎県が人口減少や県民所得の全国順位低下といった問題を抱えている点に言及し、九州新幹線西九州(長崎)ルートなどの大型事業の見直し、地元密着の公共工事・農漁業の振興へのシフト、子育て・福祉最優先への転換を政策として
「県民の対立を作ってきた県政を終わらせようじゃありませんか」とする原口氏は、基本的な政治姿勢として「被爆県長崎として反核、平和を守る」をあげ、憲法9条改正反対、国営諫早湾干拓の排水門の開門、石木ダム建設事業中止、統合型リゾートのハウステンボスへの誘致中止などを訴えました。
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