帯広市長選挙は新人2名と現職の戦い!4月12日投票 北海道
2026/04/10
現役慶應大生2人が、世界最大のお祭り「アメリカ大統領選挙」を見に行くこのシリーズ。
私たちは、アメリカ大統領選挙史上最大の逆転劇を目撃してしまいました。そんな逆転劇の最中、私たちはニューヨーク、ピッツバーグ、そしてフィラデルフィアの3都市を周り、たくさんの方々にお話しを伺いました。
シリーズ最終回となる今回は、投票日の3日前から投票2日後までの計6日間、アメリカで聞いた印象的な言葉を紹介します。アメリカの雰囲気が、選挙を境にこんなに変わるなんて… 驚きました。
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1.“Hispanic is divided.” (ヒスパニックは分断されている)
投票の3日前、トランプタワーの目の前で1人の女性に出会いました。
“LATINO FOR TRUMP” (ラティーノのトランプ支持者)と書かれたお手製のボードを持つこの女性。
出身は、南米アルゼンチンとのこと。
「多くの日本人は、ラテンアメリカの人がトランプ氏を嫌いだと思っています。でもあなたはトランプ氏を支持しているんですね?」
と尋ねると“Hispanic is divided.”(ヒスパニックは分断されている)と一言。
トランプ氏は、選挙戦の中で、メキシコ人をレイプ魔と呼ぶなど、ヒスパニック系の人々を強く非難しました。
しかし、ヒスパニックだからといって反トランプとは限らないのです。
ヒスパニックの人も不法移民には反感を持っていることに気付かされた一言でした。
2.“That’s hilarious.” (いや、笑っちゃうよね… )
トランプタワーの前は、観光客とマスコミ、そしてトランプ支持者たちでごった返していました。しかし、その中にはもちろんニューヨーカーもいます。
トランプタワーの近くにあるアップルストアで働いているという男性に「今回の選挙をどう思いますか?」と聞いてみると“That’s hilarious.”(いや、笑っちゃうよね…)と答えてくれました。
ニューヨークは、例年民主党の候補が勝ついわゆる「ブルーステート」。ヒラリー氏の支持者が幅を効かせる地域です。
彼は、ニューヨークの空気から判断して「トランプの勝利なんて万に一つもないだろう」と思っていたのでしょうか、余裕の表情でした。
“That’s hilarious.”というコメントからは、そんな思いが見えました。彼が今「笑って」いるかは分かりませんが、これも一つの意見だったように感じます。
3.“He has a little bit dirty mouth.” (彼はちょっと口が悪いわね)
トランプ氏が驚きの勝利を手にしたペンシルバニア州。
私たちは、トランプ氏を一目見るため、彼の集会が開かれる同州へ向かいました。
州西部の都市、ピッツバーグの郊外で行われたトランプ集会で、私たちはたくさんのトランプ支持者に会うことが出来ました。気さくに話しかけてくれたのは、40年間教師を務め、最後は校長だったという女性。
トランプ氏が、女性に対して不適切な発言をしていることについて尋ねてみると、“He has a little bit dirty mouth.”(彼はちょっと口が悪いわね)とのこと。
彼女はトランプ氏の暴言を知っているようでしたが、これに続けて「でも私の周りにいる男達だって酷いもんよ。」と話してくれました。
トランプ支持者である彼らにとって、トランプ氏の暴言は大きな問題ではないということが分かりました。
4.“Did you take part in polls?” (この中に、世論調査を受けたやつはいるか?)
トランプ氏の集会では、数名の地元政治家が前座として演説を行っていました。
彼らの演説は、観客に問いかけ、観客がそれに答えるというコールアンドレスポンス方式。
「ヒラリーのEメール、有罪か無罪か?」
「有罪だ!」
というやり取りが繰り返されます。
そのコールアンドレスポンスの一つに、
“Did you take part in polls?”(この中に、世論調査を受けたやつはいるか?)
“NO!”
というやり取りがありました。
大手メディアは世論調査の結果としてヒラリー氏優勢を伝えていましたが、会場の熱気はその調査とは全く異なるもの。「世論調査など気にする必要はない」というトランプ陣営の手応えが感じられた一瞬でした。
5.”I’m looking forward to her speech!” (ヒラリーの演説が楽しみ!)
投票前日、ヒラリー氏の”勝利演説”を聞くために高速バスでニューヨークへ向かいました。
バスには小学校低学年くらいの男の子と女の子、そしてそのお母さんと思われる3人家族が乗っていました。
どうやらこの家族は、私たちと同じくヒラリー氏の“勝利演説集会”に参加する様子。
子どもたちが“I’m looking forward to her speech!”(ヒラリーの演説が楽しみ!)とバスの中ではしゃぎ回っていました。
演説を聞くためだけに遠方からやってくる家族の存在を知り、大統領選に対する国民の熱気を知った瞬間でした。
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6.”People love to be entertained.” (みんな、楽しませてもらいたいのよ。)
投票日、私たちはヒラリー陣営の選挙本部となったジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターに向かいました。開場10時間前から並んだ列の中で、ヒラリー支持者の女性に出会いました。
ニューヨーク北部に住むという女性に、例年とは全く異なる闘いとなった今年の大統領選について聞いてみると
“People love to be entertained.”(みんな、楽しませてもらいたいのよ)との答えが返ってきました。
今年の選挙は、ポリティクスとエンターテイメントが合体した結果だと語った彼女は、トランプ氏の躍進が驚きだったとのこと。
7.”Don’t stop. Believin’.” ”Don’t stop. Believin’.”(信じることをやめないで)
トランプ氏の勝利がほぼ確実になった11月9日の午前2時。ヒラリー氏が“勝利演説”を行う予定だった会場には、ジャーニーの”Don’t stop. Believin’.”(信じることをやめないで)が流れていました。
女性初の大統領就任というガラスの天井を破れなかったヒラリー氏。
この日、彼女はこの会場に表れませんでしたが、この歌詞には、女性の地位向上に政治生命をかけたヒラリー氏の思いが込められているようでした。
8.”Hey! What’s this?” (おい、起きろ。お前、これはなんだ?)
トランプ氏の勝利が確定した翌朝、私たちは、昨晩の様子をいち早く記事にしようとロビーで作業していました。
しかし、いつの間にかその場に寝てしまった私たちを、何か乱暴な声が呼びかけていることに気づきます。
“Hey! What’s this?”(おい、起きろ。お前、これはなんだ?)
私たちを起こしていたのは、警備員のような制服を着た大柄な黒人男性の2人組。彼らは、私がノートパソコンのケースにつけていたトランプグッズを指差して、こちらを強く睨みつけています。
一瞬、なぜ彼らが私を睨んでいるのか分からなくなりました。
しかし、すぐに昨晩の選挙結果と、ニューヨークにヒラリー氏の支持者が多いことを思い出しました。
トランプグッズを付けている者は誰であれ、彼らの“敵”というわけです。
今回の取材の趣旨を伝えたところ、難を逃れることが出来ました。
しかし、期せずして、ヒラリー氏支持者とトランプ氏支持者の間の深い亀裂を身を以て体感した瞬間でした。
9.”What about us?” (私たちはどうなるんだ。)
アメリカ滞在最終日。私たちは、新大統領になることが決まったトランプ氏の邸宅、トランプタワーに向かいました。
すると、トランプタワーの前に、デモの長い列を発見しました。
どこまでも続くデモの列は「ノットマイプレジデント」と叫んでいます。中には融和を訴える人もいましたが、多くは反トランプのスローガンを叫んでいました。
特に目立ったのが、“What about us?”(私たちはどうなるんだ)という呼びかけでした。
差別的な発言を繰り返してきたトランプ氏。彼の当選によって存在を否定されたと感じたマイノリティたちが、強い不安と憤りを訴えていました。デモに参加する人たちの顔が強張っていたことが、何より印象的でした。
2008年11月4日夜、初の黒人大統領に選ばれたオバマ氏は、現代史の中で最も有名な演説を行いました。
“Hello, Chicago.”から始まるその演説の中で、オバマ氏はこう述べています。
「私たちは、単なる個人の集合体ではない。私たちは、青い州や赤い州の寄せ集めではない。私たちは、常に、そしてこれからもアメリカ合衆国なのだ。」
オバマ大統領は、アメリカの統合を訴えていました。
今回の大統領選でも目についたのは、「分断されたアメリカ」でした。トランプ氏を支持する地域・人々と、ヒラリー氏を支持する地域・人々はその様子が大きく異なりました。さらに、選挙を終えてから、その対立は大きくなっているようです。現地の様子を見るたびに、今後のアメリカ政治の行く末が心配になるばかりでした。
“Make America Great Again”のスローガンを元に勝利を手にしたトランプ氏。
“Stronger Together”の掛け声はあと一歩届かなかったヒラリー氏。
世界最大のお祭り「アメリカ大統領選挙」は、世界最大の覇権国に深刻な亀裂を残したまま、再び4年後に開かれます。
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