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【池袋・練馬・巣鴨】二人の女性の代理戦争? 東京10区補選で小池知事と蓮舫氏が火花

2016/10/12

山本洋一

山本洋一

小池百合子氏の都知事転身に伴う衆院東京10区(池袋・練馬・巣鴨など)の補欠選挙が11日より始まりました。

与党・自民党は小池氏の側近である若狭勝衆院議員(59)を公認。最大野党の民進党は新人で元NHK記者の鈴木庸介氏(40)を擁立し、共産党などとの共闘で議席奪取を狙います。同日に行われる衆院福岡6区補選は自民党が分裂していますが、東京10区は与野党一騎打ちの構図となっています。

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小池百合子氏も実は最近来たばかりだった

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(小池氏の主催する政治塾のHPより)

衆院東京10区は池袋を含む豊島区と練馬区の一部で構成されています。小池百合子氏の国会議員時代の地盤として知られていますが、小池氏がこの地に来たのは最近の話。かつては中央省庁出身の有力議員の地盤でしたが、この議員が郵政民営化の際に「造反」したため、小泉純一郎首相が知名度の高い小池氏を「刺客」として送り込んだのです。

小池氏は郵政選挙で自民党から日本新党に移った前職と、民主党の前職を破って当選。2009年の「政権交代選挙」では民主党の女性新人候補に敗れたものの比例代表で復活当選し、その後の2回の選挙ではいずれも50%以上の票を獲得して圧勝しています。

兵庫県出身で、10年ほど前に「落下傘」としてこの地に降り立った小池氏ですが、今では都知事に選ばれるほどすっかり東京になじんでいます。小池氏の相当な努力もあったのでしょうが、東京の有権者の「寛容さ」や「包容力」があったからこそと思われます。

 

小池知事と自民党都連。水面下の争い・交渉

小池氏はこの夏まで自民党の衆院議員でしたが、都知事選を巡って自民党との間に亀裂が走りました。小池氏が党の了解を得ずに出馬を表明、候補者の調整にあたっていた自民党東京都連の幹部がこれに激しく反発したのです。

都連は対抗馬として、第一次安倍政権で総務相を務めた増田寛也元岩手県知事を擁立。保守分裂選挙となり、小池氏が都連の内田茂元幹事長を名指しで批判したり、都連を「ブラックボックス」と批判したりするなど激しい応酬が繰り広げられました。

この都知事選で当初、孤立無援だった小池氏を全面的に支えたのが比例東京ブロック選出の若狭氏。元東京地検特捜部の副部長という立派な肩書ですが、議員としては選挙区がなく比例名簿の下位に記載され、自民党が圧勝した時だけ当選できるという不安定な立場。当初から「副知事か小池氏の後釜狙い」といわれていました。

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都連は都知事選後に党の方針に反して小池氏を支援した若狭氏の処分を求めましたが、小池氏との関係修復を重視する党本部が、若狭氏の処分を軽減し、補選の公認候補とすることも容認。若狭氏は賭けに勝ち、選挙区選出議員への挑戦権を手にしたのです。

次ページ:気になる勝敗予想は? 過去の数字を足していくと…

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山本洋一

山本洋一

元日本経済新聞記者 1978年名古屋市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部、経済部の記者として首相官邸や自民党、外務省、日銀、金融機関などを取材した。2012年に退職し、衆議院議員公設秘書を経て会社役員。地方議会ニュース解説委員なども務める。

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