いよいよ本日行われる民進党の代表選。2日(金)に告示されてから、3名の候補者は日本全国をまわり、街頭演説を行なってきました。
しかしながら、東京での街頭演説はわずか1回のみでした。そこで、東京で行われた9月11日の演説の様子を取材してきました。
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「今が良ければよい政治」を批判し、未来を良くすると訴えました
会場となったのは池袋で、この日最大の注目を集めていたのは、やはり蓮舫候補でした。集まった人たちからも「蓮舫来てる?しゃべったの?」というささやきがちらほら聞こえました。
まず、安倍政権に対し「株価が上がり円は下がった、でも皆さんの雇用・老後・子どもはよくなる環境か?」と疑問を投げかけ、つぎに最大の問題と語る人口減少に切り込み、「24年後、玉木さんの出身地、香川県民と同じ100万人が消える」と訴え、さらに年金を株式投資に運用するGPIFが巨額の損失を出したことや、介護者の自己負担が増えていることに「抗う」と語気を強めました。
聴衆の注目にこたえるように。歯切れよく威勢のよい蓮舫節が池袋でさえました。
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3候補の中で、最も落ち着いた語り口でした
続いて演説したのが元民主党代表の前原誠司候補で、国民の収入に対し租税・社会保障の負担がどれくらいかを示す「国民負担率」に多く言及しました。
日本は負担率が43.4%とヨーロッパで主流の60%台より低いものの、ヨーロッパでは高い負担率で医療・介護費や学費などの低減ないしは無料化が進んでいるのに対し、「日本では年収200万円以下の低所得者は増えているのに低い負担率により自己責任論がまかり通り、苦しむ人が増えるのではないか?」と指摘し、それを変えていくと訴えました。
蓮舫候補と比較し、男性人気がある印象で、短い時間で問題を深く掘り下げて行く訴えが好感を得たようです。
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応援の赤いのぼりから、広島カープの優勝パレードを連想したそうです
玉木雄一郎候補は、蓮舫・前原両氏よりも知名度がないことを自認する一方、熱心な応援団が多く、赤いのぼりと大きな声援が目立ちました。
「街頭演説の手法を前原氏から学び、予算委員会での総理大臣追及の手法を蓮舫から学んだ」と、両氏への敬意を熱く語り、そのうえで出馬する理由を「民進党を根っこから変える」と、信用回復のために党の変革を熱弁しました。
「リベラル保守」を掲げる玉木候補は、9日の元自民党・加藤紘一氏死去について「自民党リベラル派の死」と評し、民進党を多様性が失われた自民党に代わる受け皿にしたいと訴えました。
さらに、政策の一つである「こども国債」に対し子育てに苦しむお母さんから応援のメールがあったと語りました。
≫玉木氏の実績・人柄・経歴・学歴

練馬区を含む東京10区選出の鈴木ようすけ衆議院議員
最後には、代表選の候補者に続き、東京10区の衆議院 補欠選挙に出馬予定の鈴木ようすけ氏もマイクを握りました。代表候補3氏に対し「この土壇場でジョーカーを切った」と強い期待を語り、演説会を締めました。
この演説会で3氏に共通していた話題は、貧困や社会保障の問題で、それに対する聴衆の反応も上々でした。
一方、演説時間が短かったとはいえ、改憲や安全保障、野党共闘への言及はなく、そのため各人の独自色があまり感じられない面もありました。

野党共闘を訴える女性も
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