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海外でも行われる「模擬選挙」って?

2016/7/2

高橋 渉

高橋 渉

来月10日に行われる参議院選挙。選挙権が18歳に下げられてから初の国政選挙となります。これまで、日本国内で18歳の政治への関心を高めるための活動が行われ、政策がとられてきました。その一つで最もよく聞くのが「模擬選挙」ではないでしょうか。

模擬投票

模擬選挙とは

模擬選挙とは、主に学校やその他教育機関や団体などで行われる、学生向けに行われる「練習」のための投票のことをいいます。基本的に結果は国政選挙などには反映されることはありません。18歳選挙権が制定・施行されるまでは、一般的には19歳以下の未成年者向けに行われるものであるという認識が強かったようです。

 

日本で行われた例

日本では高校や大学の教員や生徒が主体となって各地で模擬選挙が行われています。藤沢市にある神奈川県立湘南台高校では、キャリア教育・シチズンシップ教育を担当する教員によって3年に1度参議院選挙に合わせ、定期的な模擬選挙が実施されています。湘南台高校の模擬選挙開催は県の指導書に定められた規定により、実際の選挙の30日後。模擬選挙の結果の公開は学内に留められます。また、NPO法人やその他模擬選挙実行団体が開催する例などもあります。

 

スウェーデンで行われた「学校選挙」

スウェーデンでは国政選挙が開催されるたび、「学校選挙」という模擬選挙が行われています。スウェーデン若者市民社会庁、スウェーデン生徒会連合、スウェーデン生徒会組合、欧州若者議会からのサポートを受け、スウェーデン全土の1500以上の学校が参加する規模の模擬投票です。参加を希望した学校では、生徒が中心となり運営を進めます。「学校選挙」では、「学校選挙」前のロールプレイ授業や政治家を学校に呼ぶトークイベントの実施など所定のルールがあり、参加学校には、そのハウツーなどがまとまった資料が配布されます。「学校選挙」の結果は実際の選挙結果が開示されてから公表されるようです(この点は日本と同じ)。
また、スウェーデンでは政治的中立を保つため、授業、生徒会活動、部活、教育活動、放課後や休日の学校内での個人的な政治的活動は制限または禁止されているようです。

 

「きっかけ」の先へ

模擬選挙における本来の目的は、投票率の向上だけではありません。未成年有権者やまだ選挙権のない17歳以下が政治や選挙に関心を持つことが本来的な目的の一つです。政治教育や政治リテラシーの必要性も忘れてはいけません。また、為政者と有権者との関わりも政治を考えるきっかけになります。模擬選挙がただのお遊びで終わらないように、一貫した活動が必要なのではないでしょうか。

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高橋 渉

高橋 渉

選挙ドットコム インターン。神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中。政治学や社会学を中心に勉強、研究中。慶應義塾大学公認学生団体S.A.L.のSFC代表を務める。

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