6月19日に施行された18歳選挙権。メディアの注目も集まる中、初の18歳選挙として第24回参議院議員通常選挙のPRなども盛んにおこなわれています。広瀬すずさんが投票を呼びかけているCMも話題を呼びました。期日前投票も始まり、ちらほらと18歳選挙が実現し始めています。そんな18歳選挙権。実は今度の参院選が最初の選挙ではないことはご存じでしたでしょうか。
日本で初めて18歳選挙権のもと選挙が行われるのは、福岡県の「うきは市」というまちの市長選挙。7月10日の参院選に先立ち、7月3日に新たな有権者600人をむかえ、選挙が実施されるのです。現職の高木典雄市長(64)に、無所属新人でうきは市の元小学校教諭竹永茂美氏(64)が挑む構図となります。

(うきは市長選HP:http://www.city.ukiha.fukuoka.jp/kihon/pub/detail.aspx?c_id=29&type=top&id=824)
http://welcome-ukiha.jp/enjoy/index2.php(うきは市ホームページ)
うきは市が18歳選挙の第一弾となったのは、必ずしも偶然の結果だけではなかったようです。有権者2万5353人(今回の18歳選挙権施行により、ここに600人が加わりました)をいただく当市は高齢化率が31%を超える超高齢化社会。シルバーデモクラシー(少子高齢化により有権者における若者の割合が下がり、高齢者の割合が高くなることで、高齢者向けの政策が優先して実行されるようになってしまう状態のこと)が声高に叫ばれる中、その先頭を走っている自治体の一つがうきは市です。そんな背景から、当市は、18歳選挙権を行使できるようになる改正公職選挙法が施行されたあとの日時(7月3日投票日)に選挙期間を調整。18歳、19歳の若者の声の反映を狙って今回の投票日を設定しました。
うきは市の選挙管理委員会は「市長選という身近な選挙を通し、18歳・19歳の若者がより政治を身近に感じてもらえれば。」とコメントしています。

しかし、シルバーデモクラシーは単純に若者の数が減っていることだけに起因しません。20代の投票率は14年の総選挙で32.4%と他の年代に比べても圧倒的に低い値となっています。これを受け、若者の選挙を啓発すべくうきは市もまた模擬投票や特別授業を実施。市内唯一の高校、県立浮羽究真館高校では特別授業や模擬投票も実施しました。当校では、投票できる3年生は13名と少数ですが、授業の効果があらわれるという意味でも、彼ら彼女らの投票行動に注目が集まります。
目の前に迫った憲政史上初の「18歳の選挙権行使」。選挙結果はもちろん気になるところではありますが、やはり10代、20代の投票率の変化が見ものです。しかしはじめて投票できるから特別である、楽しみであるといった若者の声は多勢ではなく、若者の政治参加にはまだまだ課題は残されています。「初めてだから」行くのであれば、その先の選挙に行く理由はまた別に必要となるはず。
参院選の“10代”の投票率をうらなう、「若者の政治参加」の前哨戦に、注目です。
「東京選挙区を含む、”リアルタイム解説” をします!」
当社取締役CCO,かつ選挙の現場に入って10年の経験をもつ選挙プランナーである松田馨が、超最新の情報で、選挙分析の解説をします!選挙ドットコムを日頃からご愛顧いただいている皆様、ぜひご参加ください!
7月4日(月)20時スタート / 会場:市ヶ谷ザ・サードラウンジ
イベント情報
≫facebookイベントページ
≫Peatixページ

この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします