
商店街、市場などで街頭演説をする場合、始める前にさしあたり「みなさん、おはようございます。御当地の一角をお借りして○○○○が街頭演説をしますので、しばらくの間お騒がせいたしますがご静聴ください」というような挨拶をします。
また、TPOに応じて「お騒がせ致します」「ご迷惑をおかけします」などのご挨拶も交えるとより丁寧でしょう。
さらに、終了後必ず「ご静聴有り難うございました。○○○○をどうぞ宜しくお願い申し上げます」といったお礼とお詫びのご挨拶をして下さい。
うぐいす嬢なら、マイクを持っていなくても、姿勢正しく候補者を囲んで均等な距離を置き、街頭演説中も通行の人や車に手を振りましょう!あなたの態度が有権者に見られ、候補者のイメージの一因となる事を心に留めておいて下さい。街頭演説が終わりかけたら、うぐいすの1名は、先に車に乗り込んでおいて、「ご静聴有り難うございました。○○○○をどうぞ宜しくお願い申し上げます」から、続けて政策などを訴えながら全員が乗り込むのを待ち、1秒の時間のロスも無く次の場所へと出発しましょう!
また、お手洗いなどはわざわざその為に車を止めてしまうより、街頭演説の最中に交代で済ませると良いでしょう。候補者にとっての大切な選挙の期間、選挙の時間、と考えると、こまめにお手洗いを済ませるよう心がけ、我慢して迷惑をかけない、というのも気遣いの一つです。
選挙事務所の前や他の候補の車と出会った時は「○○候補のご健闘お祈りいたします」「○○候補の事務所前を失礼致します」。もし他事務所・他陣営から先に言われた場合は「ありがとうございます。○○候補のご健闘をお祈りいたします」と激励のエールを、手を振りながら返しましょう。
ただし、地元事情や国政か地方選挙かで事情は変わりますので、全てがこの通りではありません。「事務所で何も言わない方針」というのがある場合もありますので、TPOに応じて対応なさって下さい。
もしかすると町中で選挙カー同士が2台重なり合い、けんかにも近い遊説合戦を繰り広げている様をどこかでご覧になった事がおありでしょうか?運動員本人達は、それぞれの思いもあり「負けられない!」という思いでやり合いますが、周囲の者にとっては迷惑以外の何者でもありません。百歩譲って、もし許されることがあるとすれば国政選挙ぐらいでしょうか?
通常の遊説でも大きなボリュームで、相当なストレスを与えているのに、マイクを通して選挙カーが前後に走っていたりすると、住民や通行中の方々はうるさくて仕方が無い上に、候補者の大きなイメージダウンにも繋がってしまいます。
選挙カーの活動の中での大前提として、
という、法律で定められた部分とマナーという面とがあります。これを知らない運動員の方が大変多いのには驚きます。もしも、遊説に入った際に他候補の車に後ろからワザとついて行ったり、ヤレ!ヤレ!とばかりに同じ事務所の仲間に言われたとしても、はやし立てられても、そこできっぱりこういいましょう!「選挙カー同士は前方車が優先ですので少し待って離れてから進むか道を変えて頂けませんでしょうか?」
くれぐれも他の選挙カーに後ろから、マイクではやし立てられても応じてはいけません!うるさい場合はしばらく話させておいて、出発の際にいち早くマイクを持ち、礼儀正しくこういいましょう!「遊説活動は前方車優先ですのでお先に始めさせて頂きます」
イメージダウンは、うるさくした候補の車だけで十分です。こうする事により少なくともご縁があって、あなたの乗っている候補は「マナーを守っている」というイメージになります。ピンチをチャンスに変える臨機応変さやアドリブには、的確な判断力が必要です。それには判断基準の大前提であるこの優先順位を知っていなければ出来ません。
正直、葬儀の前をやたらとしゃべったりするのを見たり、笑顔で手を振りながら通り過ぎたり、必死なんだけどTPOに関係なく初日から「泣く」選挙カーを見ていると、こう思えてなりません。「叫ぶばかりが、うぐいす嬢じゃないよ!」(幸慶美智子)
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