
3月27日に民主党が維新の党と合流し、「民進党」という名前に変わりました。自民党に次ぐ勢力を誇り、時には政権交代を実現させた政党の幕が降ろされました。
民進党ができてから1ヶ月ほどが経とうとしていますが、未だに「民進党」という名前に慣れず、間違えて「民主党」と言ってしまう人は多いのではないでしょうか?実は、選挙で誤って「民主党」と書くと、自民党や社民党の票になってしまう可能性があるのです。
それもそのはず。自民党の正式名称は「自由民主党」、社民党の正式名称は「社会民主党」と、それぞれ「民主」という言葉が入っています。これに対し、「民進党」には「民主」という言葉が入っていませんので、最終的には総務省と選挙管理委員会の判断次第ですが、民進党の票として認められない可能性があるのです。
政党が新しく名前を変えると、それまで使っていた看板やチラシなどを変えるために莫大な費用がかかります。さらには、国民に新しい名前を浸透させるためには、かなりの時間と費用が必要でしょう。そのため、旧民主党は当初、「立憲民主党」などといった「民主」の名前が残る名称を提案していました。若干名称は変わるものの、「民主」と残っていることで浸透が早まると期待されていたためです。
しかしながら、「民進党」と「立憲民主党」の2つの党名のどちらがふさわしいかを調査したところ、「民進党」が支持され、そのまま党名となりました。
旧民主党側は、浸透しやすいように「民主」を残したいと思いつつも、「民主党」のイメージを払拭するために最終的には「民主」を削除したのでした。
「民主党」と書かれた票を「民進党」とするか、自民党や社民党とするかの判断は、最終的には総務省と選挙管理委員会によって決められます。現時点ではその対応は決まっていません。
過去の事例を見ると、社会党が社民党に党名変更した後の1996年衆院選では、「社会」と書かれた票は、社民党の票として認められませんでした。
参議院議員選挙では、都道府県を選挙区とする投票に加え、全国を1つの選挙区とする比例代表と言われる投票の2つがあります。比例代表の投票では、政治家の名前を書くのではなく政党の名前を書くこともできます。ただでさせ、投票用紙が2枚あるこの制度はとても複雑で、理解しにくいのですが、今年は民進党と「民主」と書き間違いようにするなど、より一層有権者にも、知識と理解が求められてしまう状況になっています。
この記事をお読みいただいた方だけでも、政党名の書き間違いにはお気を付けくださいね
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