新年明けて1月の選挙総数は35件。12月に引き続き、少なめの選挙数です。
そのうち5件が投票率アップ、うち2件については今年最初に執行された選挙でした。なんとも幸先の良いスタートですね。
さて今回は、その5件の中から、以下の3件を取り上げます。
・ 年明けから女の対決!大津市長選挙
・ 「光るキノコを売る男」に5度目の正直はあるか?須坂市長選挙
・ 大差で勝利した佐喜真氏の公約の行方は?宜野湾市長選挙
年明け10日告示、17日に投開票を迎えた大津市長選挙は、2012年の市長選挙で女性首長として史上最年少の当選を果たした越直美氏の2期目の挑戦となりました。
立候補者は、いずれも無所属で、越氏の他、つただ恵子、かわもと勇、川内たかしの、現職対新人3名の戦いでした。
越市政への4年間の評価も含め、人口減少や低成長の時代をどう乗り切るか、市の将来へ向けたビジョンと政策が主な争点でしたが、その中で注目されたのは、越vsつただの女の戦い。
かたや民主党と連合滋賀、嘉田由紀子前滋賀県知事が支援する越候補と、
自民党や大津の経済界が支えるつただ候補。
期日前投票では過去最高の4341人が投票と、有権者も大注目の選挙でしたが、結果は、越氏が8500票あまりの差で勝利しました。
同じく1月17日に執行された須坂市長選挙。
現職三木正夫と新人永田栄一の対決でしたが、実はこの両者の対決、平成16年の初顔合わせ以来、今回で4回目となります。
その結果は、以下の表をごらんください。
さて4回も挑戦している、この永田栄一氏とは一体どのような人物なのか、個人サイトを見てみました。
http://100syo.net/
永田氏は永田バイオ研究所所長で、りんご農家出身。それを象徴するようにトップページには「特別栽培リンゴ」や「アップルタイザー」などの販売が掲げられています。その中で興味深いのは「光の味を!」のキャッチコピーとともに紹介されている「光るキノコ」の販売。観賞用かと思ったら、食用になるんだそうで、その商品名も「かぐや姫」。
ちょっと話が本筋からズレてしまいましたが、注目は自己紹介のページ。
平成12年の長野県知事選挙に出る予定だったそうですが、田中康夫氏の支持にまわり出馬を見送ったようです。年表に記載された「狼少年と言われ、苦しむ」という一文に、永田氏の人柄が・・・。さらに翌年には長野市長選挙にも出馬、その後、平成16年から毎回須坂市長選に出馬し続けていますから、平成32年の須坂市長選挙にも出馬するかもしれません。
投票率4.82ポイントアップの宜野湾市長選挙は、米軍普天間飛行場移設問題が争点となる、大注目の選挙で、現職の佐喜真淳vs新人志村恵一郎の一騎打ち。
自民、公明党推薦の佐喜真氏と、翁長知事をはじめとする「オール沖縄」が支持する志村氏の対決の結果は、6000票あまりの大差を付けて佐喜真氏の勝利となりました。佐喜真氏は、「辺野古」について明言を上手く避け、1期4年の実績を強調したことが勝利の一因でしょう。詳細は弊社記事1月11日の「安倍政権を揺るがす「オール沖縄」に注目!宜野湾市長選挙のポイントまとめ」(宮原ジェフリー)をご覧ください。
ところで、佐喜真氏は、選挙公約に普天間飛行場の跡地利用の一環としてディズニーランド施設を誘致するとしています。市長選挙前に菅氏も協力する旨発言をしているこの公約、大人も子どもも夢を見られるような「ディズニーランド」は、果たして実現するのでしょうか。
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