下田 ひろし ブログ
令和8年6月29日(月)佐賀県議会 高等教育特別委員会で佐賀大学の視察へ 2049
2026/6/29
佐賀大学視察報告はじめに本年4月、佐賀県内の大学や短期大学等が連携する高等教育プラットフォーム「SIGMA(佐賀高等教育プラットフォーム)」が本格的に始動しました。こうした中、佐賀大学を訪問し、学生募集、就職支援、地域連携、研究、リカレント教育など、大学が果たしている役割について説明を受けるとともに、県立大学構想やSIGMAの今後の方向性について意見交換を行いました。今回の視察を通じて感じたのは、「県立大学をどうつくるか」ではなく、「佐賀県全体としてどのような人材を育て、どのような地域を目指すのか」という視点が何より重要であるということでした。1 佐賀大学が担う地域の中核大学としての役割佐賀大学は約6,500人の学生を抱える県内唯一の国立総合大学として、教育・研究だけでなく、地域課題の解決や社会貢献を大学の重要な使命として位置付けています。企業や自治体と連携した課題解決型授業、インターンシップ、キャリア教育、地域プロジェクト、リカレント教育など、多様な取組が既に展開されており、地域に開かれた大学として着実に実績を積み重ねていることが分かりました。また、大学教員だけでなく、URA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレーター)が企業や自治体との橋渡し役となり、研究シーズと地域ニーズを結び付ける体制も整備されています。2 県内進学・県内就職の現状学生構成を見ると、佐賀県出身者は約25%、福岡県出身者が最も多く、入学者の約半数を佐賀・福岡両県が占めています。一方、就職率は99.5%と非常に高いものの、県内就職率は全体で25%前後にとどまっています。ただし、佐賀県出身者に限れば約6割が県内へ就職しており、「地元出身者は地元へ残る傾向が強い」ことも確認できました。その一方で、学生が県外へ流出する理由としては、都市部への憧れ給与水準企業の認知度全国転勤を避けたいという志向など複数の要因が重なっていることが説明されました。大学側からは、「佐賀には魅力ある企業が多いが、学生がその魅力を十分知らないことも大きな課題である」との率直な意見もありました。3 県立大学構想への示唆委員からは、県立大学構想に関する質問も数多く出されました。特に議論となったのは、「推薦入試を増やすことで県内定着率は本当に高まるのか」という点です続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』