さとう しゅういち ブログ
【社説】戦争と災害が同時進行する世界で──広島は何を使命とするのか
2026/8/2
【社説】戦争と災害が同時進行する世界で──広島は何を使命とするのか8.6広島原爆の日が近づく中、トランプ米大統領が突如、イランへの大規模攻撃の停止に同意した。だが、この「停止」は今回が初めてではない。数日おきに繰り返される“中断と再開”は、世界の株式市場や先物市場に大きな波を立て、そのたびに巨額の資産が動く。政治と市場が密接に絡み合う構図は、もはや隠しようがない。攻撃停止そのものは歓迎すべきだ。しかし、その裏側でイスラエルはガザだけでなく、西岸、レバノンでも軍事行動を強め、サウジによるイラク攻撃という新たな火種も生まれた。「誰が敵で誰が味方なのか」──中東情勢はもはや単純な二項対立では語れない。そんな世界の中で、日本の都市・広島は巨大病院やアリーナ建設に沸いている。だが、果たして今は浮かれている場合なのだろうか。
🌍 世界は“戦争と災害”が同時進行する時代に入った
この酷暑の中、世界各地で山火事が発生し、日本から見て地球の裏側のベネズエラでは大震災。そして熊本でも大地震が起きた。戦争と災害が同時に進行する世界。人類は本当に戦争をしている余裕があるのだろうか。この問いは、広島にとって特別な重みを持つ。
広島の歴史的使命は「三つの柱」にある本紙は広島の未来像として以下の三つの柱を上げる
① 自制を呼びかけ、平和首長会議などを通じて平和構築に貢献する広島は長崎と並んで核兵器の非人道性を世界に訴える都市だ。イランは平和首長会議に外国最多の1016都市が加盟しており、広島の発信は中東にも届いている。戦争の連鎖を断つため、広島は「自制」を世界に呼びかけ続ける役割を持つ。
② 防災・環境・テクノロジーの“平和首都”として世界に貢献する戦争だけでなく、災害も人類を脅かしている。広島は土砂災害・豪雨・地震の経験を持ち、環境技術や防災科学の蓄積もある。これらを国際協力として発信することは、「命を守る平和」の実践である。
③ 省資源・省エネルギー型の行政・街づくりを進めるホルムズ海峡の緊張が続く限り、日本のエネルギー安全保障は常に不安定だ。広島が率先して省エネ都市モデルを示すことは、戦争リスクを減らす“構造的平和”への貢献となる。
🐕 生活者の視点で見れば戦争も災害も、遠い世界の話ではない。犬が家の玄関を守るように、都市もまた“暮らしの入り口”を守らなければならない。広島が果たすべき使命は、「平和を語る都市」から「平和を実装する都市」へと進化することだ。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男