選挙ドットコム

さとう しゅういち ブログ

 地元企業排除がもたらす広島経済の空洞化  マリホ跡地利用 開業延期

2026/7/20

  広島県がマリホ跡地の再開発に際し、長年地域に根ざしてきた地元企業を排除し、東京の企業主導の「モビリティパーク」構想を選択したことは、単なる施設の入れ替えではない。
それは、広島経済の構造そのものを揺るがす決定であった。2028年春への開業延期が示すように、県が期待した「新しい成長エンジン」はいまだ姿を見せない。
その一方で、地元企業の倒産は増え、地域の産業多様性は失われつつある。
この再開発は、広島経済の脆弱性をむしろ増幅させたのではないか。
◆ 地元企業排除が生む「二重構造化」
広島では近年、大企業の投資が相次ぎ、表面的には景気が良いように見える。
しかしその裏で、中小企業の倒産件数は2024年に前年比約15%増という厳しい現実がある。大企業は高い賃金で人材を吸収し、
中小企業は採用難・原材料高騰・価格転嫁不能という三重苦に陥る。
結果として、地域経済は「潤う大企業」と「疲弊する地元企業」に分断される。これは、広島の二重経済 の典型的な症状である。
◆ 産業多様性の喪失という長期的ダメージ
広島は自動車・半導体といった特定産業への依存が強い。
地元企業を排除し、外部企業主導の事業ばかり進めれば、
地域内で新産業を育てる力は弱まり、
産業多様性が失われる。マリホ跡地のような再開発は、
本来なら地元企業の技術蓄積や地域ブランドを育てる機会である。
それを断ち切ったことは、
広島の産業構造に長期的な空洞化をもたらす可能性が高い。
◆ 大規模事業撤退のリスクを増幅させる
構造RIETIの研究によれば、
大規模事業所の撤退は周辺企業の生産性を短期で1.1%低下させる。
外部企業主導の事業は、撤退時の地域ダメージが大きい。地元企業を排除し、外部企業に依存する構造を強めることは、
広島経済のリスク耐性を弱める結果を招く。
◆ 行政判断の透明性欠如が信頼を損なう
県が公開した黒塗り文書は、
事業者選定の理由をほとんど説明していない。
「借地権期限切れ」を口実に地元企業を退場させた経緯も不透明だ。行政の説明責任を欠いたまま進められた再開発は、
県民の信頼を損ない、
地域経済政策への支持基盤を弱める。これは、行政文書管理の原則 に照らしても重大な問題である。
◆ 結語:地元企業を軽視する
再開発は、地域経済の未来を奪うマリホ跡地の再開発は、
広島経済の構造的課題を悪化させる方向に作用している。地元企業を排除し、外部企業主導の事業に依存する政策は、
短期的な華やかさの裏で、
地域の産業基盤を弱体化させる。広島が持続的な成長を実現するためには、
地元企業を中心に据えた産業政策へと舵を切り直す必要がある。
地域の未来を担うのは、
外から来る巨大資本ではなく、
広島の土壌で育ってきた企業と人材である。

この記事をシェアする

著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
選挙区

広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
その他

さとう しゅういちさんの最新ブログ

さとう しゅういち

サトウ シュウイチ/50歳/男

さとう しゅういち

さとう しゅういち トップページへ

寄付して応援する

「さとう しゅういち」をご支援いただける方は、是非個人献金をお願い申し上げます。
※選挙ドットコム会員登録(無料)が必要です。

月別

ホーム政党・政治家さとう しゅういち (サトウ シュウイチ) 地元企業排除がもたらす広島経済の空洞化  マリホ跡地利用 開業延期

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode