さとう しゅういち ブログ
ミサイルが飛ぶたび、地球は熱くなる——酷暑の時代に戦争を続ける愚
2026/7/20
https://youtu.be/MKhKCzKVZRc
ミサイルが飛ぶたび、地球は熱くなる——酷暑の時代に戦争を続ける愚
米国がイランに対して連日の空爆を行い、イランが耐久力と反撃能力を示す。CNN報道が伝えるこの構図は、単なる軍事的膠着ではない。戦争が気候変動を加速させる「環境破壊の連鎖」を生み出しているという点で、世界が直視すべき危機である。
■ 戦争は巨大な排出源である
戦闘機の飛行は1時間で数十トンのCO₂を排出し、ミサイル製造は鉄鋼・化学産業の排出を押し上げる。爆撃による石油施設の炎上は黒色炭素を撒き散らし、森林火災は炭素吸収源を奪う。
つまり、戦争は各国が数年かけて積み上げた排出削減努力を一瞬で吹き飛ばす。
この事実は、酷暑に苦しむ日本や欧州の現実と重なる。40℃に迫る気温、熱波で数千人が命を落とす欧州、海水温上昇で巨大化する台風——こうした気候危機の最中に、ミサイルを撃ち合うことは、まさに火に油を注ぐ行為である。
■ 米国の軍事行動は国際秩序と環境の双方を揺るがす
今回の米国の行動は、地域の不安定化だけでなく、世界的な食糧危機や環境負荷を増大させる。国連WFPはすでに数百万人規模の飢餓リスクを警告している。
本紙が度々述べている「米国はいらんことをしてくれた」という言葉は、感情ではなく、国際構造の悪化を見据えた分析である。
■ 日本は「気候安全保障」を外交の中心に据えるべき
広島は核・戦争・環境の三領域を結びつけられる稀有な都市である。平和首長会議にイランが1016都市も参加している事実は、都市外交の可能性を示す。
日本は以下の立場を強めるべきだ。
気候安全保障を外交の柱にする
米国の軍事行動に対し、環境負荷の観点からも制約を求める
イランとの都市外交を維持し、戦争回避のルートを確保する
中東紛争を「気候変動加速装置」として国際社会に訴える
戦争はもはや地域の問題ではない。地球の未来を奪う行為である。
■ 結語
酷暑の地球でミサイルが飛び交うことは、文明の自殺行為である。
戦争を止めることは、平和のためだけではない。
地球を守るための、最後の防衛線である。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男