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社説:日本版ブラジリア方式——中央政府が動けば、本社も動く

2026/7/2

社説:日本版ブラジリア方式——中央政府が動けば、本社も動く
地方創生の議論は長らく「企業誘致」に偏ってきた。しかし、地方の人手不足は深刻化し、保育・介護・運輸といった基盤産業は疲弊し、自治体が企業を呼べば呼ぶほど地域の生活インフラが崩壊するという逆説が起きている。
 企業誘致は限界である。
 地方が生き残るためには、国の中枢機能そのものを地方へ移す“構造改革”が必要だ。
中央政府が来れば、関連業界の本社は必ず来る
歴史を見れば明らかだ。
 霞が関に省庁が集まった結果、東京には次のような企業が本社を置くようになった。
省庁への陳情が必要な業界団体
規制対応が必須の大企業
政策情報を即時に得たい金融機関
官公庁案件を扱うIT企業
公共事業を受注する建設会社
つまり、
 中央政府がある場所=企業本社が集まる場所
である。
国会が移転すればどうなるか。
 議員会館に近い場所に本社を置く企業が必ず出る。
 陳情・ロビー活動・政策情報の入手——これらは地理的近接が圧倒的に有利だからだ。
ブラジリア方式は、地方に「政治の磁場」を作る。
 その磁場に企業が吸い寄せられる。
 これは経済法則であり、歴史的事実である。
地方には“余っている箱”がある。国会は入れるだけでよい。
国会議事堂のような石造りの象徴建築を新たに建てる必要はない。
 地方都市には、国会機能をそのまま入れられる大型ビルが多数ある。
広島駅北の新築ビル群
紙屋町・八丁堀の再開発ビル
福岡・天神ビッグバンで生まれた巨大オフィス群
岡山駅前の再開発ビル
耐震性は最新、設備も最新、アクセスも良い。
 箱はすでにある。
 国会は「議事堂型」でなくともよい。
 委員会室、本会議場、議員会館、ICT環境——これらを既存ビルに配置すれば、機能は十分に果たせる。
ブラジリア方式の本質は「場所の再設計」であり、「建物の豪華さ」ではない。
広島・福岡は“本社移転の連鎖”を引き起こす都市である
広島は防災・危機管理の中枢として最適である。
 福岡は国際経済の玄関口として最適である。
 岡山は交通の中心として行政都市の安定性が高い。
これらの都市に中央政府機能が来れば、
 関連業界の本社が必ず移転する。
 これは「可能性」ではなく「必然」である。
結語:国会移転は地方経済の“核爆発級の起爆剤”である
企業誘致は限界だ。
 地方創生の本丸は、中央省庁の機能分散である。
 そしてその法的根拠は、すでに国会等移転法として存在している。
中央政府が来れば、本社も来る。
 国会が来れば、陳情の都合上、本社移転は連鎖的に起きる。
 地方には余っている大型ビルがある。
 箱はある。あとは政治判断だけだ。
日本版ブラジリア方式——いまこそ本気で検討すべきである。

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著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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