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フェアプレーなき核秩序──W杯とNPTが映し出す世界の不公平

2026/6/13

フェアプレーなき核秩序──W杯とNPTが映し出す世界の不公平
FIFAワールドカップ2026を前に、イラン代表を取り巻く環境は異常と言っていい。
ビザの不発給、試合当日のみの入国許可、即日退去の強制。
そしてトランプ大統領の「イランの参加は適切でない」という発言。
スポーツの舞台に政治が持ち込まれる光景は、もはや隠しようがない。

だが、この問題は単なる“嫌がらせ”にとどまらない。
背景には、国際核秩序の深い矛盾が横たわっている。

🌍 NPTの外で核を持つイスラエル
イランはNPT(核不拡散条約)に加盟し、査察も受けている。
一方、イスラエルはNPTに加盟せず、核兵器を保有していると広く見られている。
国際社会は長年、この「例外」を事実上容認してきた。

そして今、
NPTの外で核を持つイスラエルがイランを攻撃し、
唯一の核兵器使用国である米国がそれに加勢する。

これを「フェアプレー」と呼べるだろうか。

🕊 イランは攻撃停止──自制を示した
報道によれば、イランはイスラエルへの攻撃を1時間で停止し、停戦維持を宣言した。
中東情勢が緊迫する中で、これは大きな自制だ。

しかし、米国はW杯前に事態を収めたい一方で、
イラン代表へのビザ嫌がらせは続き、
イスラエルのネタニヤフ被疑者への無条件の肩入れも続いている。

この構図のまま、
60日間の米イラン核協議が成功するとは到底思えない。

🏛 NPT再検討会議でも露呈した「二重基準」
先日のNPT再検討会議でも、

核保有国の不誠実

中東の核不均衡

イスラエルの核問題の扱い
が議論の焦点になった。

イランだけを厳しく追及し、
イスラエルの核保有を黙認する構図は、
中東諸国の不信を深めるだけだ。

国際政治においても、スポーツにおいても、
二重基準は最も強く反発を生む。

🏙 広島とイラン──知られざる深い絆
ここで忘れてはならない事実がある。
イランは広島市が主導する平和首長会議に、日本以外で最多の1000都市以上が加盟している。

広島の「核なき世界」への訴えに、
最も多くの自治体が共鳴している国のひとつがイランなのだ。

広島から見れば、
イランは“敵”ではなく、
平和を共に願うパートナーでもある。

⚽ W杯は政治の道具ではない
スポーツは、国際政治の不公平を正す力を持つ。
だからこそ、W杯の舞台で特定国をいじめるような行為は許されない。

イラン代表は孤立無援に見える。
だが、彼らは孤独ではない。
広島からも、世界中からも、
「フェアに戦わせろ」という声が上がっている。

🔊 広島から声を大にして言いたい
NPTの外で核を持つ国を甘やかし、
NPTの中で査察を受けている国だけを責める。
そんな不公平な秩序では、核問題も和平交渉もうまくいかない。

スポーツでも、外交でも、
フェアプレーがなければ試合は成立しない。

広島から、世界に向けて言いたい。
「二重基準をやめろ。
フェアプレーを守れ。
核のない世界は、そこから始まる。」

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著者

さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 庶民革命ひろしま
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