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ホルムズ海峡停戦延長 冷静な判断と対話こそ国際秩序の基盤だ

2026/5/29

ホルムズ海峡停戦延長 冷静な判断と対話こそ国際秩序の基盤だ米国とイランが、緊張の高まりの中で60日の停戦延長に合意したと報じられた。直前には米軍による攻撃と、イラン側の反撃が相次ぎ、全面衝突の危険が現実味を帯びていた。そうした状況から一転して停戦が維持されたことは、地域の安定にとって歓迎すべき一歩である。しかし、今回の停戦延長は、依然として脆弱な均衡の上に成り立っている。ホルムズ海峡周辺では、国家だけでなく、武装勢力や密輸組織、テロ組織など多様な主体が入り乱れ、攻撃の主体が特定できない事案が繰り返されてきた。市場では戦闘前後に不自然な大口取引が観測され、インサイダー取引を疑う声も上がる。情報の真偽が揺らぐ環境こそ、誤認と報復の連鎖を招く最大の要因である。停戦を揺るがす懸念材料として、イスラエルの動きがある。ガザだけでなく西岸やレバノンでも軍事行動を続け、地域の緊張を高めている。イラクでは、政府の許可なく拠点を構築していたとの報道もある。こうした行動は、米・イラン間の停戦枠組みにも影響を及ぼしかねない。イスラエルの政治状況も不安定だ。汚職で起訴されているネタニヤフ首相には、国内の求心力維持のために強硬姿勢を続ける動機があると指摘されてきた。戦争が政治的に利用される危険性は、どの国においても厳しく監視されなければならない。国際社会は、特定の国を無条件に擁護する姿勢を改めるべきだ。核を保有していないイランには厳しい制裁を科し、核を保有するイスラエルには事実上の免責を与えるという構図は、国際秩序の公平性を損なう。米国は同盟国であっても、国際法に反する行動には相応の措置を取るべきである。今回の停戦延長は、対話の窓口が完全には閉ざされていないことを示した。だが、停戦は目的ではなく、平和への入り口にすぎない。情報が錯綜し、武力が先行しがちな時代だからこそ、国際社会は「冷静な判断」と「対話の継続」という基本に立ち返る必要がある。暴力の連鎖を断ち切るのは、軍事力ではなく、事実に基づく判断と、粘り強い外交努力である。ホルムズ海峡の緊張が再び世界を揺るがす前に、各国は責任ある行動を取らなければならない。

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さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
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