さとう しゅういち ブログ
カープ1―3阪神 昼下がりの陽光の下で見えた影と灯
2026/5/16
カープ1―3阪神 昼下がりの陽光の下で見えた影と灯
初夏の陽がまぶしい甲子園。
青空の下で投げる森下の姿は、
本来ならば爽やかな風景のはずだった。
だが今日の右腕には、どこか重さがまとわりついていた。
高めに浮く球、決めきれない変化球。
要所で粘れず失点を重ねる姿は、
“森下らしさ”がまだ戻らない現実を静かに物語っていた。
昼の光が強ければ強いほど、
その影はくっきりと浮かび上がる。
打線もまた、陽光に照らされながら沈黙した。
強く振る姿勢は影を潜め、
淡々とアウトが積み重なる。
昨日の反撃の気配は、
昼下がりの甲子園で再び霧散してしまった。
それでも、九回の坂倉の適時打は、
強い日差しの中にひとすじ差し込んだ光のようだった。
勝敗を動かすには遅かったが、
明日へつながる“反撃の芽”にはなる。
野球とは、こうした小さな灯が
次の試合を変えることがある競技だ。
森下が本来の姿を取り戻す日は必ず来る。
坂倉の一打が、そのきっかけのひとつになれば、
今日の1点にも意味が宿る。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男