さとう しゅういち ブログ
応仁の乱状態の中東、だからこそ冷静な判断と、対話のチャンネルを閉ざさない外交を
2026/5/7
見逃してはならないのは、
ホルムズ海峡が緊張したり緩和したりする“直前”に、必ずといっていいほど巨額の石油取引や株の動きがあるという事実です。
これはトランプ周辺だけの話ではありません。
中東の武装勢力の背後にいる大金持ち、国際的な資金勢力、
さまざまな思惑が入り乱れている可能性がある。
さらに、この地域で長年、謀略を繰り返してきた国がある。
イスラエルです。
実際に、イラン国内のデモにモサドを送り込み、
世論を煽ったことを認めている国でもある。
今日も、国際社会がホルムズ海峡に注目している裏で、
レバノンへの攻撃を“しれっと”続けている。
ホルムズが緊迫していれば、
国際社会の目がそちらに向き、
他の地域での行動が見逃されやすくなる。
そうした“お目こぼし効果”を狙う動きがあっても不思議ではない。
いまの中東は、
誰が敵で、誰が味方か、さっぱり分からない。
まさに応仁の乱のような状態です。
国家、武装勢力、宗派、資金勢力、
それぞれが独自の思惑で動き、
一つの事件の背後に複数の“黒幕”が存在しうる。
だからこそ、私たちは冷静でなければならない。
「〇〇が攻撃したらしい」「△△が撃沈したようだ」
そんな断片的な情報で判断すれば、
誤認と報復の連鎖にあっという間に火がつく。
そして一度火がつけば、
止めるのは非常に難しい。
必要なのは、
事実関係が確認されるまでの“判断の保留”と、
パキスタンを仲介とした米イ両国の“対話の継続”です。
中国もいよいよ、本格的な停戦へ動き出した。
そして、レバノン・西岸・ガザでのイスラエルの攻撃停止。
暴力の連鎖を断ち切るための、
小さくても確かな一歩を積み重ねることです。
壊れた信頼は、すぐには戻らない。
しかし、全面戦争になれば、
その何倍もの犠牲が生まれる。
だからこそ、
冷静な判断と、対話のチャンネルを閉ざさない外交を
日本政府にも、国際社会にも求めていきたい。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男