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 広島瀬戸内新聞・社説 「姉妹公園協定」――歴史の重みを見失ったまま更新してよいのか

2026/5/4

  

広島瀬戸内新聞・社説
「姉妹公園協定」――歴史の重みを見失ったまま更新してよいのか

広島市中区の旧日本銀行広島支店で、平和記念公園とパールハーバー国立記念公園の「姉妹公園協定」を考えるパネル展が5月7日(木)まで開かれている。
協定は2023年、広島サミット直後に当時の駐日大使の提案を受け、急ぎ締結された。だが、その過程には市民への説明も議論もほとんどなく、原爆投下の歴史的責任を棚上げにしたまま進められたという重大な問題が残っている。

平和記念公園は、核兵器廃絶と世界恒久平和を願う象徴的な場所である。
一方、パールハーバーは現在も核兵器搭載潜水艦を含む軍事基地の一部を抱える。
両者は成り立ちも使命もまったく異なる。
その違いを丁寧に説明しないまま「友好」の名で結びつければ、歴史の文脈は曖昧になり、加害と被害の関係性すら薄められてしまう。

さらに、国際情勢は不安定さを増している。
米国の指導者の発言が世界の緊張を高める場面が多く報じられており、誤ったメッセージが広がれば、
「広島が原爆投下を許した」と受け取られかねない危険性を指摘する声もある。
もしその誤解が核兵器使用の正当化に利用されるような事態が起これば、広島市として取り返しのつかない責任を問われることになる。

市長は、協定の意義を「未来志向」と説明する。
しかし、未来志向とは過去を曖昧にすることではない。
むしろ、歴史の痛みを直視し、そこから学ぶ姿勢こそが未来をつくる。
その基本を欠いた協定が、広島の平和理念を強めるのか、弱めるのか。
市民が疑問を抱くのは当然である。

協定は5年ごとの更新制だ。
ならば、いったん立ち止まり、満期で更新せず失効させるという選択肢を真剣に検討すべきだ。
そのうえで、広島の歴史的責任と平和理念にふさわしい国際連携のあり方を、市民とともに再構築することが求められる。

広島は、過去を忘れない街である。
その原点を曖昧にする協定であってはならない。
更新の可否は、市民の理解と議論を経てこそ決められるべきだ。

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さとう しゅういち

さとう しゅういち

選挙 広島県議会議員選挙 (2023/04/09) 2,673 票
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広島市安佐南区選挙区

肩書 介護福祉士・元広島県庁職員・広島瀬戸内新聞社主
党派・会派 無所属
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