2026/4/29
出光興産系の出光丸がホルムズ海峡通過 これぞ対話と調整のあるべき日本外交 https://youtube.com/shorts/bQ4ho2ZsQ98?si=oeV5D0WR-eBQW0Vt
@YouTubeより
【広島瀬戸内新聞社説】ホルムズ海峡を静かに越えた出光丸──
日章丸の記憶を継ぐ、日本の「対話の外交力」
ホルムズ海峡が緊張の只中にあるいま、出光興産系のタンカー「出光丸」がサウジアラビア産原油を積み、イラン側との調整を経て無事に通過した。政府も水面下で関与したとされる。
この一連の動きは、派手さこそないが、日本外交の底力が静かに発揮された瞬間である。
軍事的圧力や大国の威圧が渦巻く中で、日本は「対話」と「信頼」を積み重ねることで航路を確保した。これは単なるタンカーの通過ではない。日本が長年培ってきた“静かな外交”の成果であり、国際社会における独自の立ち位置を示す出来事である。
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■ 日章丸事件の遺産が、70年後の海峡で息づく
1953年、出光のタンカー「日章丸」は、英米の封鎖圧力の中でイランから原油を運び出し、日本のエネルギー安全保障を支えた。
この「日章丸事件」は、イラン側に「日本は約束を守る国」という深い信頼を残した。
今回の出光丸の通過は、状況こそ異なるものの、その歴史的遺産が静かに生きていることを示す。
- 相手国を尊重し、
- 対立の中でも対話の窓を閉ざさず、
- 民間と政府が役割を分担しながら道を開く。
この日本型アプローチは、軍事力ではなく、信頼と調整の積み重ねで危機を乗り越える道を示している。
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■ 「力の論理」ではなく「関係の論理」で海を渡る
ホルムズ海峡は、世界の原油輸送の要衝であり、緊張が高まれば日本経済への影響は甚大だ。
だからこそ、今回のように、
- 軍事的示威ではなく、
- 一方的な圧力でもなく、
- 相手国との丁寧な調整によって航行を確保する
という姿勢は、国際社会における日本の存在意義を改めて示すものだ。
大国の力の論理が支配する地域で、日本は「関係の論理」で道を切り開く。
これは、世界が分断と対立に傾く時代において、むしろ価値を増している。
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■ 歴史を資産として継承し、未来の外交へ
日章丸事件は、単なる過去の美談ではない。
それは、今回の出光丸の通過にもつながる「外交資産」であり、未来の日本外交の指針でもある。
- 歴史を知り、
- その遺産を尊重し、
- 現代の危機に応用する。
この姿勢こそ、国際社会で信頼を得る国家の条件だ。
日本は、軍事力で存在感を示す国ではない。
しかし、信頼・調整・対話という“静かな力”を積み重ねる国であり続けるべきだ。
ホルムズ海峡を越えた出光丸は、その静かな力が今も確かに生きていることを教えている。
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