さとう しゅういち ブログ
「選挙報道はどう変わるべきか」
2026/1/29
「選挙報道はどう変わるべきか」
皆さん、こんにちは。
私は広島で暮らす一人の市民として、そしてこの街の歴史と記憶を大切にしてきた者として、今日は「選挙報道のあり方」についてお話ししたいと思います。
いま、選挙のたびに多くの人が感じていることがあります。
それは――「マスコミの予測が当たらない」という現実です。
2021年の衆議院選挙では「政権交代の可能性」とまで言われましたが、結果は大きく違いました。
逆に、2024年の衆院選、2025年の参院選では「与党は過半数を維持するかもしれない」という予想が繰り返されましたが、実際には大きく外れました。
これは単なる“読み違い”ではありません。
社会の価値観が多様化し、生活の実感が細かく分かれ、従来の世論調査では捉えきれなくなっている。
その構造変化を、報道が十分に反映できていないのです。
しかし、問題は「予測が外れた」ことそのものではありません。
もっと深刻なのは、予測が独り歩きし、有権者の判断に影響を与えてしまうことです。
「どうせ勝つだろう」
「どうせ負けるだろう」
そんな空気が作られれば、投票行動は歪みます。
民主主義にとって、これは決して小さな問題ではありません。
だからこそ、私は今日、ここで訴えたいのです。
■ 報道は“議席予測”よりも“論点の整理”に力を注ぐべきだと。
選挙は数字のゲームではありません。
「どんな社会をつくるのか」
「どんな未来を選ぶのか」
そのための議論の場です。
報道機関には、次のような役割が求められているはずです。
政策の違いを丁寧に比較すること
生活にどんな影響があるのかを示すこと
候補者の言葉や行動を検証すること
市民の声を多面的に拾い上げること
そして、予測ではなく“可能性の幅”を示すこと
広島は、戦争と平和、復興と再生の歴史を背負ってきた街です。
だからこそ、私たちは「事実に基づく議論」の大切さを誰より知っています。
数字の当てものではなく、市民が主体となる選挙を支える報道を求めたい。
■ ここで、マスコミで働く皆さんに直接お伝えしたいことがあります。
私は、皆さんを批判したくてここに立っているのではありません。
むしろ、皆さんの仕事の重さと、日々の努力を理解しているからこそ、あえて呼びかけたいのです。
新聞記者の皆さん。
テレビ・ラジオの皆さん。
カメラマン、編集者、ディレクター、デスク、技術スタッフ、営業、広報、総務――
報道を支えるすべての方々。
どうか、
「数字を当てる競争」ではなく、「市民の判断を支える報道」へと、力を貸してください。
皆さんは、社会の空気をつくる力を持っています。
その力は、時に政治家よりも大きい。
だからこそ、お願いしたいのです。
予測よりも、論点を深める報道を
勝ち負けよりも、政策の中身を
空気ではなく、事実を
そして、市民の声を、もっと丁寧に拾ってほしい
現場で働く皆さんの志が変われば、
日本の選挙報道は必ず変わります。
そしてそれは、民主主義をより健全にする力になります。
■ 最後に
私は、報道機関を敵視していません。
むしろ、広島のメディアには、地域の記憶を守り、市民の声を伝えてきた誇りがあります。
だからこそ、今こそ変わってほしい。
市民の判断材料を、より豊かに、より誠実に届けてほしい。
選挙は、私たち一人ひとりの未来を選ぶ行為です。
その未来を支える報道のあり方を、共に考えていきたい。
今日はその思いを伝えに来ました。
ご清聴ありがとうございました。
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男