2026/5/19
兵庫県議会公明党会派の管外調査で静岡県教育委員会を訪問しました。
今回は、静岡県が推進する「県立中高一貫校の取り組み」と、昨年度に試行実施された「ラーケーションの日」についてヒアリングを行いました。

私自身、以前から学びの多様性を広げる重要性を感じており、高校入試に左右されない6年間の中で、学業や部活動にじっくりと打ち込める中高一貫教育を兵庫県でもさらに推進すべきだと考えてきました。
公立の中高一貫校には主に「併設型」と「連携型」がありますが、過疎地域のニーズに対応することが多い連携型に対し、都市部などで一貫教育のメリットを最大限に発揮しやすいのが「併設型」です。
静岡県の併設型県立中高一貫校のうち、浜松西高校では、中学校段階から高校の学習内容を一部取り入れるなど、スピード感のあるカリキュラムで大学進学を強力に後押ししています。また、清水南高校では、普通科に加えて設置された芸術科(音楽・美術・書道の3専攻)において、専門施設とプロの講師による充実した指導が行われています。さらに両校の中等部では「総合的な学習の時間」を重視し、生徒自らが問いを立て、調査し、発表する主体的な学びを強化していました。
そして、この2校の中等部で昨年度に試行実施されたのが、今注目を集めている「ラーケーションの日」です。
ラーケーションとは、学び(Learning)と休暇(Vacation)を組み合わせた造語。子どもが保護者とともに、平日に校外(家庭や地域)で体験・探究の学びを自ら企画・実行する取り組みです。

この制度には、以下のような幅広い効果が期待されています。
・社会全体での体験を通じた「多様な学びの機会」の創出
・家族と一緒に過ごす時間の充実
・保護者の有給休暇取得を促す「休み方改革」の推進
事前に計画書を作成して学校に届け出れば、年間最大3日間まで、登校しなくても「欠席」扱いにはなりません。
実際に体験した生徒からは、「裁判傍聴を通じて弁護士の仕事について理解が深まった」「親子で漁業体験をして、将来についてたくさん話ができた」といった声が上がっており、自発的な計画・実行・まとめの一連のプロセスが、総合学習の充実にも大きく寄与しています。
令和8年度以降は、県立高校・県立特別支援学校への導入拡大を図り、市町にも働きかけ、公立小中学校などへの導入を促進していく計画になっています
兵庫県では、中学2年生を対象とした5日間の職場体験活動『トライやる・ウイーク』が定着しており、こちらも非常に素晴らしい実績を残しています。ここに加えて、家族とともに主体的に学ぶ「ラーケーション」のような視点も、これからの多様な学びを支える選択肢として、一考に値する先進的な取り組みであると感じました。今回の調査成果を、今後の兵庫県の教育施策への提言にしっかりと活かしてまいります。

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コシダ ヒロヤ/57歳/男
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