2024/9/12
シルバー人材センターの会員として働いている女性に「定年廃止とか、高齢者の定義を65才ではなく75才とかに上げるのってどう思う?」と聞いてみました。
60歳まで共働きで公務員として働いていた女性で、今は孫と遊んだり、友人たちとの集いに、その働いた金額を使っているといいます。
「うーん、日に3、4時間とかならいいけどフルタイムで70とか75まで働くのはいや」との答え。
もう1人、同じくシルバー人材センター会員の女性は離婚後二人の子どもを育てあげるまでは非正規会社員。年金は月5万もないため働いているけれど、シルバー人材センターでは1週当たりの就労は20時間未満と決められているため、それだけでは家賃と生活費をまかなえず、他の仕事とかけもちしています。
「もっと長く働けると助かるし、定年もないほうがいい。健康や体力には個体差があるから、働きたい人は働き、定年がのびても、やめたい人はやめればいい」
ただしと彼女は言います。
「女性の賃金はずっと低く抑えられ、昇進格差もあり、年金格差にもつながっている。定年をのばすのはいいけれど、男女の賃金格差の是正をしてほしい」
そうですよね。女性は正規職員でなく、非正規につかされることが多く、賃金の男女格差が大きいのは明らか。
結婚出産育児転勤でどうしても女性のほうが仕事をやめざるをえないケースが多い現状を変えていき、正社員として復職しやすい社会のしくみを整えたい。何十年も女性たちが望んできたことですが、遅々として変っていません。
先日、20年以上会っていなかった知人が職探しで上京しました。長い間、女性の福祉関係の仕事につき、シングルマザーや困窮する女性たちの支援を親身にやってきた人です。70代になったけどまだまだ元気。 未婚で子どもを産んだり、離婚して貧困におちいっている女性たちの支援に尽力したいと、東京でいくつか求人があったので面接に来たというのです。
ところが、面接時に年齢に難色を示された。
「やっぱり若くないとだめなのかしら」とショックを隠せなかった彼女。長引く上京生活で安いホテル代も払えなくなってネットカフェに泊っているというので、うちに来てもらったのですが、求職活動は失敗。地方はもっと仕事がないので上京したのにふるさとに帰っていきました。
離婚していて年金もほとんどない彼女。
「円さんが、何十年も前から言っていたように、女性が出産しても働き続けられる社会であったら、そしてどんなにプレッシャーがあっても仕事をやめなければよかったと思う」と言い、「私自身こんな困窮した高齢者になっていて、それで困窮した女性の支援をしたいなんて笑い話ですね」と。
働く意欲もあり、働かざるをえない状況にある人のためにも、高齢者の定義や働く年齢、早々に議論すべきですね。
人口減少時代の働き手の確保、年金や介護の支え手の確保という観点からももちろんですが、一人ひとりが健康で生き生きと社会の一員として長く働ける社会はいいなと思うのですが、あなたはいくつまで働きたいですか。
働くのはやめて、のんびり趣味や旅行を楽しみたいですか。
高齢者の定義を変えるべきだと思いますか。
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