2024/8/15
オリンピック、ほとんど観なかったけれど、びっくり!日本の女子レスリングってこんなに強かったの?やりなげもすごい!パリ五輪の光の裏には、ホームレスの人たちが追い出されたり、ガザやウクライナでの戦争も続いていて、暗い影は山ほどあるが、それでも、女性たちの活躍には目を見はり、騎馬戦ですら男の子の競技といわれ運動会でやれず、悔しい思いをした私から見れば、隔世の感を感じ得ない。
それでも、子連れで選手として世界を転戦するのは難しい時代。
3人制バスケットボール女子のカナダ選手は2018年に出産。シングルマザーになった。5人制のプロ選手として海外のクラブで活躍していたが、復帰しようとして「子連れの選手は受け入れられない」と言われた。3人制でカナダチームとして選ばれ、生後8ヵ月の娘と海外転戦を始めたという記事(朝日新聞・8/9)に、目がとまった。
同じくシングルマザーだった私は、保育園のママ友、仕事仲間、友人、学生アルバイト、別れたパートナーなど、多くの人に子育てを手伝ってもらっていたが、どうしても人の手配ができず、テレビの生番組に3歳の娘を連れていったことがある。
テレビ局の人は控室にいてくれというが娘はママの見えるところにいたいという。
1時間くらいおとなしくじっとしている子だったので、頼みこんで、スタジオ内の視聴者の女性30人くらいの坐る最前列の隅に坐らせてもらった。
コメンテーター席に坐って、ハイ本番1分前という時、娘の横に大きな男性が、娘が一言でも発しようものなら、すぐさま抱えて外に出るぞというこわい顔をして立った。娘はおびえた顔をしている。まずい!そう思ったが、立ったり声は出せない。にっこり満面の笑みを娘に送り、目で「大丈夫よ」と伝えた。
無事、生番組は終了し、娘は私が駆け寄るまで動かなかった。
以来、各地の講演に娘を連れて行くことが多くなった。1時間半の私の講演中、画用紙、鉛筆かクレヨン、折り紙、しめらせたタオル、テイッシュ、牛乳、お気に入りの猫のぬいぐるみの7つ道具があれば、声を立てず、おとなしかった。
子連れで仕事場に行くのは是か非かというアグネス論争が起きる前のことである。
講演地の駅に着く前に、新幹線の中で娘が吐き、娘の介抱と服の汚れをとるのに必死だったこともある。娘のからだを考えると、連れ歩かないほうがよかったかもしれないが、いつも不在の母と、とにかく少しでも一緒にいたい、家でベビーシッターさんといるのはいやという娘の欲求を拒絶できず、3割は認めてしまった。
シングルマザーでなくても、共働きでなくても、子育てに苦労はつきもの。たった一人しか育てていなくて偉そうなことはいえないが、それでも子育ては楽しかった。娘といるのは幸せだった。私の子に生まれてくれてありがとうとどれほど思ったことか。
今、子どもを産むことをためらう人が多い。キャリアを無にするかもしれない不安も、環境問題も経済的不安もわかる。
でも、そんなものが吹っとぶほど子どもは面白いし、楽しい。
生まれる日まで働いて、出産1ヵ月後には札幌のテレビ出演、単行本も引き受けていたのは、まったくお金がなかったからで、それでも、娘の顔を見て、ちっちゃな手を握っているとかわいくてかわいくて。バカのつく楽天家の私だった。
その娘も二人の子どもの母。将来に渡って平和な世界が続くよう努力したいとつくづく思う。今日は79年目の終戦の日。
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