2024/7/18
猛暑に豪雨。不安定な気候の中、今年も夏休みが近づいています。水泳にキャンプと、親と一緒に遊びを満喫できる家庭の子どもばかりではないのが気になります。塾に通わせる余裕がないどころか、さまざまな遊びや体験をすることにも格差が広がっているのが今の社会です。
さらに深刻なのは、夏休みは給食がないため、1日のうちのまともな栄養分がとれない子どもが出てくることです。
物価高で、1人あたりの1回の食費が100円という家庭もあり、子どもが栄養不足におちいっているのです。
私は長年、離婚女性の就職や生活の支援をし、母子家庭のネットワークをつくり、多くの家庭を見てきましたが、何より、まじめに必死に働いても収入が低いことが、食事もまともに食べさせられないもっとも大きな要因でした。
教員や保育士の資格があっても結婚出産で退職した女性が、夫との離婚にあたり、再就職しようとすると年齢制限の壁があり、公立には就職できない。民間会社もそうです。一流銀行に勤めていた女性は優秀さを認められて再入行できたけれど、待遇は非正規。収入は正規と格段の差があります。母子相談員やスクールカウンセラー、図書館の司書になった人たちも、公務員とは名ばかりの非正規で、母子家庭で子どもを満足に育てていけるような収入は得られない。
昨年のOECDの統計はではひとり親世帯の貧困率は日本はなんと44.5%で36位と、平均の31.9%よりダントツに悪い。
日本では8割以上の母子家庭の母親は働いていて、これは世界でも高い比率なのに、賃金が安すぎるのです。
女は「働いて稼ぐ夫」がいるから、安くていいだろうという通念が男女の賃金格差を助長しているだけでなく、そもそも人を大事にしていない国といわざるをえません。
もちろん非正規で公務に就いたり、民間で働いているのは女性が圧倒的に多いのですが、男性だって同じ。不安定な雇用は人生計画を立てられず、将来の夢も描きにくいでしょう。
人を使い捨てにするような雇用政策を早急に改めない限り、「労働力不足」も「人口減少」もとても解決のきざしは見えないでしょう。
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