2024/5/23
新聞の発行部数が減っているとか。活字離れとも違うようで、毎日1回は本屋をのぞくという本好きな娘の一家も新聞をとっていない!
新聞を読む習慣をつけさせたくて、小学生になった孫たちに小学生新聞購読をクリスマスプレゼントにした。おせっかいかなと思いつつ、一応開いて4コマ漫画を読んでいるというのでホッ。
私がまっ先に開くのは川柳欄で、「最近は 言うの恥ずかし 自民支持」(朝日新聞から)なんて読むとくすっと笑ってしまいます。
国内外で、うつうつとする出来事ばかりの中で、ガザのこともウクライナのことも気がもめるばかりで解決の力にはなれず、首と肩のこりは激しくなるばかり。
そんな時、くすっと笑えると、こりがやわらぐのです。
国会や選挙時での野次を禁止という声もあります。もちろん人の尊厳を傷つけるような差別を助長するような野次は困りますが、場をなごませたり、元気づけたりの効果をひきおこすことがあります。
法務委員会で強姦罪の質問をした時のことです。強姦罪より刑が軽いのはおかしい。強姦された被害者が夜道を歩いていたのが悪いと非難される。警察で第2のレイプにさらされる。そして勇気を奮って訴えても裁判で和姦とされるケースも多い。
「おかしい!」と憤慨して判例を調べ法務委員会で典型的な判例を読みあげたんです。
そこには「性行為において衣服が破れることはママあることであって」とあった。
えっ!衣服が破れることはママあることなの?
「私、寡聞にして裁判官のお宅の夜のことは存じあげませんが、衣服が破れるようなことをなさっているのでしょうか」
法務委員会室のずらりと並んでいた自民党の男性議員たちがかっと目を見開いて「とんでもない判決だ」
「これは強姦だ。こんな判決を出しているのか」
「法務大臣、しっかりこれは改めろ」とまあ、口々に野次をとばされたんです。
ほとんどが法務大臣経験者で、現役の大臣に向っておっしゃるのですから、大臣も「対応いたします」と言わざるをえませんでした。
その後、警察でも被害女性には女性警察官が対応できるようにしたし、時間はかかりましたが、強姦罪も改正されました。
くすっと笑える野次ではないけれど、心強い野次でした。
ユーモアのある野次や会話は人生を豊かにしますが、言葉って難しい。くすっと笑えるものが、別の人を傷つけていたりということがある。
毎週、大阪に出張していた時、田辺聖子さんの文庫を買って新幹線で読んでいたことがあります。
作品の一つに「浮気は家庭の常備薬」というのがあって、くすっと笑えるタイトルだと思ったのですが、夫に浮気されていた女性はカンカンで、「何が笑えるのよ」と怒られました。
上川外務大臣の言葉も、そんなつもりで言ったわけではなくても、傷つく人も気になる人もいるのです。
言葉には本当に気をつけなくては。
前回はこちら
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