2024/3/28
紀元前411年に上演されたアリストパネスの「女の平和」。
戦争に明けくれる男性達に何とかして戦争をやめさせようと、敵味方の女性達によびかけて、セックスストライキをし、戦争をやめさせるという喜劇です。
ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終わりを告げたのは1989年のことですが、この年日本の合計特殊出生率(一人の女性が一生の間に産む子どもの数)は1.57となり、人口減少時代の実はスタートになってしまいました。
以来、合計特殊出生率は下がり続け、2022年のそれは1.26で、23年はさらに下がると予測されています。
この出生率よりも深刻なのは、子どもを産める年齢の女性の数が減り続けていることです。
実は1.57ショックが日本列島をかけまわった時、私たち女性はこれは「女の反乱」であり、「女の平和」のように女性たちがセックスストライキをしているのだと言いました。男性の長時間労働、男女の賃金・昇進格差、夫婦同姓、嫡出子非嫡出子の差別、家事育児介護等ケアワークの女性負担、etc.
子どもを産んで働いている女性を見ると、あまりにも大変そう。
高学歴・高身長・高収入の3高の男と結婚するほうがいいと思っても、そんなチャンスは少ないし、一旦仕事をやめて収入がないと、夫の浮気にも我慢し、離婚もできない。
仕事をやめてまで子どもを産みたくない。その上、夫一人の収入で子育てできる時代じゃないし…
女性たちはセックスストライキならぬ、産むことを拒否しはじめたのではないかと訴えたのです。
固定的性別役割分業意識を払拭し女性を縛る戸籍や働き方や住宅事情の悪さに、高すぎる教育費等を早急に変えない限り、女の反乱は続くと訴えたのです。
政治の世界に入った理由の一つはは、こうした制度を変えたかったからですが、まあ、自民党の岩盤は固かったですね。
若い女性たちと話すと、婚姻という制度に縛られたくない、今の地球環境、政治と社会をみると、結婚して子どもを産むという選択肢は考えられないと言います。
井出英策さんがかなり前から提唱しているように、社会保障費や教育費を無償化するベーシックサービスもひとつの有効な手段でしょう。
医療・介護・障害者福祉・教育の無償化、生活扶助拡充が実現できれば、将来の不安に備えた過剰貯蓄がなくなり、経済にもプラスと井手さんは言いますし、子どもを産むのをためらう人は減ると思います。
ただ消費税はあがります。みなさんはベーシックサービスどう思いますか。
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