2023/2/2
物価の高騰で生活が一段と厳しいという声を私のまわりでもよく聞きます。
離婚した高齢女性が私の知人には多く、彼女たちの窮状はかなりひどい。そもそも国民年金の満額をもらえている人はまれ。だから70歳を過ぎても働いているけれど、コロナ禍で仕事が減り、収入もダウン。持ち家の人は少なく、アパートの家賃は決まっているから、どうしても暖房を控えたり食費を削らざるをえない。その生活の厳しさははんぱじゃありません。
かなり前のことですが、パンは耳の部分だけを買う、野菜は八百屋で捨てる野菜クズをもらい、毎日、ちゃんぽんにして食べているという女性もいました。1日二つの清掃の仕事をし、共同トイレの古いアパート住まいでした。でも全然めげず、彼女は私が主宰していた離婚女性のネットワークへの寄付を持って、私に会いにきたのです。野菜クズとパンの耳を食べている人の寄付なんてもったいなさすぎて受け取れないと言ったら、死にたくなった時、いつも円さんを思い出して、電話すれば救われると思っていた、そんな円さんが、会報誌代も払えない人たちに出世払いでいいと言っている、そういう子育て真っ最中の厳しい生活をしている人たちの会報誌代にして欲しいのです、そのための節約ならちっとも苦しくないんですと彼女は言ったんです。
節約術もさまざまですが、彼女の右に出る人は見たことがありません。私も離婚して一人で子育てをしていたので、それなりに上手に節約しているつもりだったのですが、、
私の話など参考にはならないでしょうが、フリーのジャーナリストで、まだテレビ出演や講演などもほとんどなかった頃で、収入は不安定。それなのにニコニコ離婚講座や離婚女性のネットワークの会報誌発行など、持ち出しのボランティア活動に力を入れていましたから、「さてどうするか」考えましたよね。ただ、そういう時って、不思議なくらいアイデアが湧いてきてどんどん原稿を書きまくり、本にもしてもらえた。ただ原稿料って駆け出しの身はそんなに高くないので、やはり節約が必要。まずテレビなど見ている時間もないから、NHKの受信料は払わない。 もちろん電気のアンペアはがくんと減らしました。
パン好きの私でしたが、米のほうが安いから、毎日ごはんを炊いてみそ汁。おにぎりもおそうざいもペットボトルのお茶も水も買わない。すべて手作りにするほうがお金はかかりません。
それに娘と一緒に料理ができて楽しいし。一歳から包丁をもたせて、絶対に料理好きな子にして何年後かは楽をしようともくろんだのです。
保育園のお友達の多くは自転車を持っていて、娘もほしがりましたが買わない。代りに、日曜日毎に娘と自転車で国立競技場まで行き、無料の子ども自転車で娘が乗れるようになるまで訓練。
その後は大人100円、幼児無料の児童公園で遊びまくる。お昼はベンチでおにぎり。もちろん、出かける前に二人でにぎったもので、それにゆで卵と昨晩の残りのおかずに、まほうびんに入れたお茶。
日曜日の出費は100円だけ。そうそう、10歳くらいまでデパートの子供服やおもちゃ売場に娘を連れていきませんでした。見ればほしくなりますもの。
離婚女性の会ではバザーを毎年やったので、うちの狭いアパートは全国の会員から届く段ボールで足の踏み場もなくなりましたが、50人くらいの人がきて、50円の値のついた服や靴がばんばんはけて、段ボール箱をいくつも自宅に送る会員も多く、それでも「1,000円で1年分の服が買えた」とみんな喜んでくれ、手作りのクッキーなど食べて楽しかったですね。
毎回売れずに残る子どものズックや服があり、私は娘用に使っていました。私の美的センス(?)からすると、こんな色の着せられないと思っても背に腹は代えられない。
バギーも三輪車もスケートも何もかももらいものでした。
でも、悲壮感なんてなかった。いろいろ工夫すればできるもんだと面白さや楽しさの方が強かったですね。図書館も週に2~3回寄って絵本や紙芝居を借りました。小さな公園のブランコも、保育園の帰りに、100回も200回も背中を押してやるのに少々うんざりもしたけれど、そうした公共施設があるのは子育ての節約には大いに助かりました。キャッチボールのできる公園がないこと、車がビュンビュン走って、道で遊ぶこともできない都会の子育て環境の悪さ、自転車で娘とスーパーの買物をのせて走る道の狭さなど、腹の立つことも沢山ありましたが、子育ても節約も面白かった!
物価高にも負けず、収入の不安定さにもめげず、養育費ゼロにも怒らず、子どもがいて良かったと思っていましたが、 あの頃は経済が上向きで、頑張れば収入もあがると希望の持てる時代でした。今は給料は低迷、年金は下がる。上がるのは物価や高熱費、いくら節約したって、やってられませんよね。
しっかり給料の上がる政策、物価高に泣かない政策を実現してほしいものです。
前回はこちら
災害と女性
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>円 より子 (マドカ ヨリコ)>工夫次第で節約も楽しいと言ってもねえ