2023/1/5
新年明けましておめでとうございます。
みなさま、お元気で良いお年をお迎えになりましたか。
さて、クイズです。月収95万3千円から3万円までの職業って何でしょう。
今春は統一地方選があります。統一といってもわずか3割ですが、私の主催する「女性のための政治スクール」でも、春の選挙に挑戦する人が大勢います。毎回、9割近い当選率を誇るスクール生ですが、今回も頑張ってほしいものです。そう、上のクイズの答は全国の市区町村議員の報酬です。
1位は横浜市の95万3千円。最下位(1741番)は福島県矢祭町の日額3万円。人口が違うとはいえ、ずいぶん差があります。
矢祭町は平成13年(2001年)に、「市町村合併をしない矢祭町宣言」をした街で、私たちのスクールに当時の町長根本良一さんに講師に来ていただいたことがあります。その後、議員報酬を月20万円ほどから日額3万円に引き下げた。その趣旨は「非常勤特別職である議員の報酬は生活給ではなく、本来ボランティアでやるべきもの」ということらしい。本会議や委員会・視察への出席に関して支払うべきで1年間でみると1人約99万くらいといいます。(月でいうと8万円くらい)北欧諸国では、会社員などが町議や市議になっていて、議会は夕方から開かれることが多く、まさにボランティアですが、日本ではこの矢祭町のあとに続く市町村はないようです。
合併をしなかったことで町民に負担をかけてはいけないと、職員も減らし、超過勤務手当も、議員報酬を減らしほかにもさまざまな削減をして、保育時間の延長、保育料を半額、妊婦の健康検診料の無料化等々で、子どもを育てやすい町にしています。
兵庫県明石市も独自の子育て政策をとって、子どもの数が増えていますが、矢祭町もなかなかたいしたものです。
4月にある統一地方選ですが、実は地方議員のなり手が年々減っています。少子高齢化の中で、どんな町に住むかは重要です。首長だけでなく、その町の議員たちがどんな町にするために頑張ってくれているか、私たちはしっかり見ていくべきなのですが、これが見えてこない、だから選挙といっても誰に投票していいかわからないからか年々投票率は下がっています。
さらになり手がいないから、無投票の選挙区が増えています。前回の統一地方選では、都道府県議会議員選挙では26.9%、町村議会議員選挙では23.3%が無投票でした。
2011年3月の東日本大震災の後で、スクールに通っていた某企業の総合職の女性は、自分の故郷の復興のためにも町議となって町に尽くしたいと言っていて、私たちは応援していました。
ところがある日、実家に帰った時にその話をしたら「どうやって食べていくの?、アパートも借りられないわよ、町議の報酬じゃ」と大反対された。確かにそれまでの半分になる。結局、彼女は残念なことに立候補をとりやめました。
議員のなり手それも多様ななり手をふやし、無投票選挙区を減らすにはどうすればいいのか。
報酬の問題以外にも夜間・休日議会の開催やオンライン出席、クオータ制導入、兼業の容認、選挙時の休暇制度など改革すべき課題は多く、早急に検討してほしいものです。
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葬儀と墓
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