2026/9/15
8月7日の流山市議会教育福祉委員会、参考人質疑より。
田邊留美子さんは、附属幼稚園の元園長だった方だ。重要な指摘は、
「流山市の幼児教育を最終的に誰が責任をもって保障するか?」
この問いだと思う。明日以降の市議会での議論では、この重要な問題提起に対して、きちんと答えを出してほしいと願っている。
私は、それは流山市であり、最終責任は流山市長であると考える。もちろん教育長も重要だ。
田邊さんのお話から、附属幼稚園は、公立園として、研究実践、幼保小連携、人材育成、保護者や地域との連携、幼児教育支援センターとの連携などが進められてきたことがよくわかった。大切な役割だ。
お話を聞いていて印象的だったのは、田邊さんの「子どもたちへのまなざし」だ。
地域のために、何か貢献したいと思う子どもたちが育っている。「流山市の子ども」をつくりたいと思ってきた。
この言葉には感動させられた。そして、それはこの流山市、江戸川台地区の財産であることを改めて強調したい。「(幼稚円の)引越しを手伝いたい!」と思う6年生たち。まさに「この流山市で人が育っている」ということだろう。
優しい眼差しの中で、自分が受け入れられて、大切にされて、友だちや先生たちと一緒に何か取り組み、楽しかったり、嬉しかったりした仲間や先生たちとの思い出は、必ず、その人の土台になっていると思う。そういう経験があれば、人は、その園、その市、もしかしたら海外のどこかでも、必ず自分のいるところをよりよく居心地いい場所に変えられる力を持つのではないだろうか。もちろん、それが流山市であってほしいけれど。
田邊さんが、そういった「人の土台づくり」を、この附属幼稚園で実践されてきたことに心から感動した。これこそが、就学前教育の、いや教育の本道ではないだろうか。
また、そう言った実践を保護者や地域とともに進めてこられた。このことが地域をつくり、人と人のコミュニティをつくることにつながっている。こういうつながりは簡単にはつくれない。
吉田さんからも指摘があったが、本当は、こういった地域とのつながりが強い公立幼稚園が、市内各地にあるといいと思う。今の状況では、幼稚園ではなく認定子ども園になるのだろうが。
幼稚園、保育園、小中学校は、私は地域の核になる存在だと思う。それをどうつくるのか?自治会加入が少ないと悩んでいる流山市には、よく考えてほしいと思う。みんなで一緒に何かに取り組み、苦労したり、笑ったりしたことから生まれる人間関係が、人をコミュニティにつなげるのではないだろうか。
また田邊さんは、幼稚園の先生の「質」にも言及された。一人の子を見るにも、きちんとわかっていないと見誤る。それぞれの子が必ずもっている「理由」がわかる先生でなくてはならない。だから、研修が必要で、一人ひとりの先生の学び、気づきが重要だと思う。その研修の核は、やはり「公」である必要があると私は確信している。
田邊さんが園長の頃から、この附属幼稚園をしっかりと活かすために、いろいろな提案をしてきたのに、なぜ、流山市は応えることなく叶わなかったのか?
市長はきちんと園を視察していないのではないだろうか?または就学前教育についての理解がないか?そして、ソロバンだけを弾いて、「廃園ありき」だったのではないか。
何度も当ブログに書いてきたが、この園の良さは「分かる人にはわかる」。この貴重な流山市の宝が、きちんと「公」立幼稚園としての役割を果たしていくために、なんとしてもこの園を存続させながら、吉田さんも指摘していた通り、その「保育研究会」などの実践と研究をきちんと保存し、継続し、市全体で共有することこそ、流山市の役割ではないだろうか。その責任を自覚し、今からでも遅くない、就学前教育を軽んじることなく、責任をもつ流山市であってほしい。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>上田 恵子 (ウエダ ケイコ)>流山市の就学前教育は一体誰が責任を保障するべきか?