2022/11/9
網走市内ホテルの重油漏れ放置問題の議論続く/ホテル側による実態把握の調査なかなか進まず/地元の主要産業を守る視点での独自条例制定に向けた方向性を確認/網走市議会・重油漏れ事故対策検討特別委員会
シジミやワカサギ、シラウオなどの北海道内屈指の産地でもある網走湖にほど近く、オホーツク海のサケ・マス資源を下支えする「孵化場」にも隣接した地区の網走観光ホテル(運営:ブリーズベイホテル株式会社)で発生した重油漏れ(流出量8,000リットル)事故の対応を議論する網走市議会・重油漏れ事故対策検討特別委員会(6回目)が11月8日行われました。
今年3月に発生し、問題が公になったのが7月。その後も、漏えいの全体像や実態が把握されないまま、「調査のための」時間が過ぎており、漁業関係者の皆さんや観光関係者の皆さんの懸念は今も払しょくされないままです。
最近の動きとしては、
・10月28日、北海道が主導する「呼人地区油流出に係る連絡会議」が開かれた。
・水質汚濁防止法に沿って漏えい当事者であるホテル側が「自主的に調査」している段階。
・手掘りやボーリング調査では少なくともボイラー室及びその周辺の計4か所で漏えいは確認されている。
・ホテル側の責任で、公共水域である「地下水」への漏えいの有無を確認するための「3点ボーリング」を行うこととしているが、機材の手配等の関係で融雪期(雪解け時には多量の水が地下浸透するため、重油の拡散拡大が予想されるため)の前には実施したい、という考えが示されている。
・北海道の考えとしては、公共水域である「地下水」への漏えいが確認できれば、除去や囲い込みなど具体的な措置を打ち出す意向がある。※水質汚濁防止法との兼ね合い。
とのこと。
特別委員会の委員の議論では、「こんなペースでは降雪前に汚染土の全量撤去というそもそもの目途が実現されないではないか」「漁業関係者の皆さんの望みは危険因子の撤去だ」「場当たり的な調査や油が漏れたら吸い上げるということを求めているわけではない」「ホテル側は真摯にスピード感をもって調査しようという意思があるのか。コスト概念で遅滞しているのであれば、基礎自治体も地域からもっと強い声を上げるべき」「市としてもこの問題を市民にきちんと伝える必要がある。呼人の地域的な問題に矮小化してはならない」「もっと早くこの問題が公になっていれば降雪前に具体的な手が打てた」などの意見が出されました。
併せて、特別委員会では「地元の主要産業を保護する為の独自条例の制定」の方向性について全委員及び理事者側で確認しました。
水質汚濁防止法では、公共水域への漏えい及び漏えいの可能性が把握されないと行政側(都道府県)は強い措置が出せないため、実態の把握が必要なのですが、そこは漏えい者側(今回で言えばホテル側)の責任で行うことになっており、遅々として調査が進まない場合にはリスク回避が為されない、万が一の被害が生じる、風評によるマイナスイメージの流布など市民生活や地域の産業が不利益を被るケースが想定されます。この点は同法の「盲点」「抜け穴」という指摘もあり、何らかの手立てが必要なところです。
そこで、特別委員会では、漏えいの実態把握の為の調査がより迅速に実効性ある形で行われる仕組みづくりを念頭に置き、基礎自治体である網走市が「地元の主要産業を保護する姿勢」を強く打ち出す条例の策定に踏み出そうということになり、網走市側からも、「専門家を交えた検討、必要な予算措置を行っていく」という答弁が為されました。
地域を守るために、党派や政治的立場を超えて「次の一手」を考え、行動を続ける網走市議会。
地方議会は最後の砦。
この言葉の重みを改めて実感します。
当日のアーカイブはこちらからどうぞ。
https://youtu.be/8IsM-zpTEhY
#網走ホテル重油漏れ放置問題
#網走市
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