2026/7/12
先日、佐賀・武雄で出会ったロシア・クラスノヤルスクからの旅人の話を書いたところだが、時折、無性にボルシチやピロシキ、ペリメニなどのロシア料理を食べたくなる時がある。
Googleマップの情報とGeminiを掛け合わせて探し出した、福岡市東区和白の「ロシア田舎料理 VASUHA(バスハ)」を紹介したい。新宮のIKEAの帰り道に立ち寄れる位置関係も良い。
訪れてみると、オーナーシェフが一人で切り盛りするアットホームな店だった。整然と並んだカトラリー、テーブルごとに一輪挿し、古き良き舶来の洋食店の趣もある。
まずはボルシチ。真っ赤なスープに、ビーツと野菜、肉の旨みがじんわり溶け込んでいる。ロシア料理というと重厚なイメージがあるが、これが意外なほど優しい味。体にすっと染みこんでいく。
次は名物の壺焼き「ガルショーク・ス・グリバーミ」。300度のオーブンから、壺にパン生地の蓋をかぶせられたまま運ばれてくる。うっかり触ると火傷するほどの熱々だ。ふっくら焼き上がった蓋を割ると、湯気とともにキノコのクリームシチューが顔を出す。蓋部分のパンをスープに浸しながら食べるのがまた、たまらない。
この壷焼き、開店以来の通算提供数が刻印されたナプキンもユニーク。ちなみに12万1,432個目の壷焼きをいただいた。
それから、あまり口コミには書かれていないが、黒パンをご自身で焼いているのも面白かった。久しぶりに酸っぱい黒パンを味わえて満足至極。
全体的にホッとする味わいに仕上がっている。飾らないけれど、じんわりと美味しい。ロシアの「田舎料理」を名乗る意味がわかる。
このお店のもうひとつの特徴はオーナーシェフとのおしゃべり。かつて福岡にあったロシア料理の名店「ツンドラ」の思い出話や、集団就職で働き始めた少年が一人のコックとして身を立てるまでのご自身の物語。気づけば、すっかり聞き入ってしまっていた。
ロシア料理を味わいつつ、高度経済成長期の日本の姿も同時に見えてくる。そんな店だ。
店名:ロシア田舎料理 VASUHA
住所:〒811-0202 福岡県福岡市東区和白3丁目12-8





この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>こんどう けんじ (コンドウ ケンジ)>先日、佐賀・武雄で出会ったロシア・クラスノヤルスクからの旅人の話を書いたところだが、時折、無性...