2026/6/5
【武雄市公式Facebookページ、行政に批判的な市民を一方的にブロック /説明も手続きもなし】
武雄市が運営する公式Facebookページが、特定の市民を一方的にブロックしていることがわかった。
発覚のきっかけは、ブロックされている当事者本人からの相談である。実際に本人にタブレットを借り、武雄市の公式ホームページからFacebookページへ移動しようとすると、「利用できません」と表示され、ページを閲覧することができない。他の端末に切り替えたとしても、その方のアカウントからは一切の接続が拒否される。一方、当事者に対して、ブロックするにあたっての事前の通知も理由の説明も一切なされていない。
当事者によると、この方は以前、武雄市facebookページのコメント欄に行政や議会を批判する内容を書き込んだことがあるという。
もしそれを理由に遮断されたのだとすれば、問題はさらに深刻である。
公式SNSは、本来すべての住民が等しく行政情報にアクセスし、意見を表明することのできる「公的な情報発信媒体」である。それを特定の市民に対してのみ遮断することについて、行政訴訟に詳しい弁護士は以下のように指摘する。
「自治体が運営する公式SNSは、住民が行政情報にアクセスし、意見を表明するための公的な場です。特定の市民だけを合理的な理由なく遮断すれば、表現の自由や知る権利を定めた憲法21条、法の下の平等を定めた憲法14条に照らして問題が生じ得ます。とりわけ、行政や議会に批判的な意見を述べたことが理由でブロックされたのだとすれば、これは表現の内容に基づく差別的取り扱いであり、極めて問題が大きい」
弁護士が特に重視するのは、次の2点である。
「第一に、ブロックに合理的な理由が示されているか。誹謗中傷やスパムといった正当な根拠があるなら、行政はそれを説明できるはずです。説明できない、あるいはしないという態度は、恣意的な運用を疑わせます」
「第二に、本人への通知や説明という手続きが踏まれているか。理由が示されなければ、当事者は何を是正すべきかも、異議を申し立てる手がかりも得られません。不利益な扱いをする以上、その根拠を示すのが行政に求められる適正手続の原則です」
そのうえで、弁護士はこう述べる。
「批判的な意見を述べた市民だけを選別して排除していたとすれば、行政の中立公平に反する疑いが強い。当事者は情報公開請求によって、SNSの運用基準やブロックの判断記録の開示を求めることができます。記録が存在しなければ、それ自体が無基準・無記録の運用だったという証拠になります」
理由を示さず、手続きも踏まずに、行政に批判的な市民を公的な情報発信の場から排除する。これが公的機関の運用として適切なのだろうか。
そう言えば、武雄アジア大学の大幅定員割れを批判したら武雄市発注の仕事を外された、という通報をまた最近も受けた。行政に対して批判や指摘をすると「村八分」になる武雄市。
この問題を、ひとりでも多くの方に知っていただきたい。

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