2026/5/26
【佐賀バルーナーズ、プレシーズンマッチ1日開催/武雄市からの支出総額は2,500万円に】
今回、6月議会で審議される佐賀バルーナーズ・プレシーズンマッチ関連の1,749万円は補正予算である。
補正予算ということは、すでに計上されていた事業費では足りなくなったか、急に実施することになった事業に追加で予算をつけるということ。
今回は前者。もともと予算は組まれていた。
そこで令和8年度当初予算(3月に可決済)を調べてみて、正直驚いた。
教育費・保健体育総務費の中に、仮設設備借上料626万2千円、市制施行20周年記念事業地元開催負担金173万2千円が計上されている。合わせて約800万円。
そこに今回の補正予算1,749万円がオンされることになる。
結果として、1日限りのプレシーズンマッチに約2,500万円である。
これは高い。あまりにも高い。
さらに問題なのは、当初予算の時点で、この事業の総額が市民にも議会にも分かりやすく見えているのか、という点である。
本来、自治体の予算書は、事業名と予算がきちんと紐づき、議会が審査しやすい形で作られるべきものだ。しかし、今回の武雄市の予算は、名称、金額、費目の見え方がかなり分かりづらい。昨今、自治体財政研究の分野で頻繁に議論されているのは、「専門的で難解な予算書は主権者を財政から遠ざける(財政民主主義の形骸化)」という危機感なのだが、武雄市はそのトレンドを理解しているのだろうか。
これでは、総額を見えにくくしていたのではないかと疑われても仕方ない。
複数の議員からの情報提供によれば、武雄市役所サイドは当初、この事業について「(当初予算は800万円)どんなに膨らんでも1,000万円程度」と説明していたようだ。
それが、蓋を開ければ約2,500万円。
倍どころではない。本当に正常な予算感覚なのだろうか。
そこで、最近の他自治体の事例も調べてみた。
秋田県大仙市では、秋田ノーザンハピネッツのプレシーズンマッチ誘致を含むトップスポーツ推進事業が100万円規模。長崎市のBリーグオールスター関連負担金は約2,293万円。ただし、これはBリーグ公式の超大型イベントで、会期も3日間で集客力が桁違いだ。いずれも規模や中身を勘案しながら身の丈にあった予算編成をしている。
では、武雄市はどうか。
1日限りの非公式プレシーズンマッチ。観覧規模は最大で約1,000人。
それに約2,500万円。観戦者1人当たり、25,000円を支出することになる。
スポーツ振興が悪いわけではない。バルーナーズが悪いわけでもない。
問題は、武雄市の予算判断である。
武雄市は今後5年間で30億円の財源不足を理由に行財政改革を掲げる。水道料金は3割値上げ。文化会館大ホールの更新は棚上げ。部活動の地域展開も、子どもたちや保護者の実情に合っているとは言い難い。
当初の説明は「1,000万円程度」とされていた事業が、なぜここまで膨らんだのか。なぜ当初予算の段階で総額を分かりやすく示さなかったのか。この金額に見合う効果を、誰が、どう検証するのか。
ここは6月議会で徹底的に問われるべきである。
この手の事業は否決したとて市民生活に影響はない。冷静に考えれば、補正予算案は否決一択なのだが、誰が賛成するのか、よく見てみよう。




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