2025/1/7
原発をクリーンなエネルギーと呼ぶ人がいます。それは運転中に温室効果ガスを排出しないからだといいます。たしかに原発は、運転中に二酸化炭素を排出しません。しかし、それだけでクリーンエネルギーと呼んでいいのか。以下の5つの点でクリーンエネルギーとはとても言えない。あなたは「原発はクリーンなエネルギー」と呼べますか?
①使用済み核燃料
使用済み核燃料は、原発の運転によってたまり続けており、その保管や処分が課題となっています。
使用済み核燃料には、次のような特徴があります。
高い放射能を帯びており、人が近づくと数十秒で死亡する可能性がある
放射能がもとのウラン鉱石と同じレベルに下がるまでには10万年かかる
高レベル放射性廃棄物が含まれており、隔離が必要
使用済み核燃料の課題としては、次のようなものがあります。
再処理工場が未完成で、国内での再処理ができない
再利用できない高レベル放射性廃棄物も発生する
核のごみを地下に閉じ込める最終処分場がない
使用済み核燃料の課題に対処するため、次のような取り組みが検討されています。
原発敷地内やその周辺に乾式貯蔵施設を建設する
使用済み核燃料を一時的に保管する「中間貯蔵施設」を建設する
プルトニウムや高レベル放射性廃棄物を分離する「再処理工場」を建設する
青森県むつ市には、東京電力と日本原子力発電の原発から出る使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設が建設されています。
②高レベル放射性廃棄物
高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化体にして冷却貯蔵した後、地下300メートルより深い安定した地層に埋設する「地層処分」が基本方針としています。
地層処分では、ガラス固化体と金属や粘土などの「人工バリア」を組み合わせ、地層の「天然バリア」と一体化した「多重バリアシステム」により、放射性物質を数万年以上にわたって人の生活環境から隔離します。
③低レベル放射性廃棄物
低レベル放射性廃棄物は、放射能レベルや種類に応じて、次のような方法で処分されます。
L1:中深度処分: 地下70m以深に埋設します。
L2:ピット処分: 浅い地中にコンクリート製のピットを設けて埋設します。
L3:トレンチ処分: 人工構築物を設けずに浅い地中に埋設します。
放射能レベルが極めて低い廃棄物: クリアランス制度と呼ばれる制度において原子力規制委員会の認可・確認を経れば、通常の廃棄物と同様に処理・処分が可能となります。
④温排水
川内原発1,2号機からは川内川と同じ流量の温排水が排出されています。まわりの海の温度より7度まで高温の海水を排出することが許されています。その結果、自然環境に次のような影響を与える可能性があります。
・水生生物への影響:温排水による水温の上昇は、魚類や底生生物、海藻類などの出現種に変化をもたらす可能性があります。また、高温域を好む魚種と忌避する魚種がおり、放水口周辺には暖海性種を含めたさまざまな魚種が集まることもあります。
・漁業への影響:温排水は漁業資源の育成や成魚の養殖に利用されていますが、放水口周辺の漁業に影響を与える可能性もあります。
・海水の流態や構造への影響:温排水は海水の一部の層構造や流態を変える可能性があります。
・局地気象への影響:温排水による大量の放熱は局地気象に影響を与える可能性があります
⑤放射能漏れ事故
福島第一原発事故による放射能漏れ事故は有名なのでここでは省略します。
以上
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