2026/5/27
【岡山市全125小中学校に熱中症対策で冷水器設置】
― 生徒会の声から始まった「命を守る環境整備」 倉敷市でも導入を ―
倉敷市内の保護者の方から「学校に冷水器を設置してほしい」とのお声をお聞きしました。
そこで、2026年5月27日、岡山市立京山中学校 を訪問し、岡山市が全125の小中学校・義務教育学校に導入した冷水器(ウォーターサーバー)を見学させていただきました。



近年の夏は、かつてとは明らかに違います。
35度を超える猛暑日が続き、学校現場では「熱中症対策」が命を守るための重要課題となっています。
そのような中、岡山市では2026年度、全125校に冷水器を設置しました。
各校1台をリース方式で導入し、年間約590万円の費用で運用されています。
実際に京山中学校で見学すると、そこには「単なる設備導入」ではなく、生徒たち自身が学校環境をより良くしようとする素晴らしい取り組みがありました。
訪問した際、中学3年生の女子生徒数人が私に声を掛けてくれました。
「とってもいいです!」
「水が美味しい!」
「もう5台くらい欲しい!」
その笑顔から、冷水器がどれほど喜ばれているかが伝わってきました。
特に印象的だったのは、生徒会が主体となって利用ルールを作っていたことです。
掲示されていたポスターには、
1.飲み口部分をはずす
2.手で優しく押す
3.次の人への気配りを
と書かれていました。
さらに、
「1人の給水時間は10秒程度」
というルールまで決められていました。
実際に10秒間、給水すると、水筒の半分くらいに給水できました。


その理由を聞くと、多くの生徒が利用できるするため、校歌の最後のフレーズが約10秒だから、その部分を歌いながら給水するとのこと。
とても微笑ましく、そして素晴らしいアイデアだと感じました。
単に「使う」のではなく、みんなが平等に利用できるように、生徒たち自身が考え、工夫しているのです。
これこそ、本当の意味での「主体的な学び」ではないでしょうか。
実際、暑い日の体育授業後には、多くの生徒が給水のために列をつくるそうです。
水筒だけでは足りない。
ぬるくなった飲み物では体温を十分に下げられない。
そうした現実が、学校現場にはあります。
校長先生も、
「導入前はいろいろ懸念していたが、今は全く懸念はない」
と話されていました。
また、
「猛暑の中で体温を下げるには、冷水器は非常に効果的」
とも言われていました。
以前は学校に冷水器が設置されていた時代もありましたが、衛生面の課題などから撤去されていきました。
しかし、現在の冷水器は大きく進化しています。
直接口をつけるタイプではなく、水筒に注ぐ方式であり、浄水機能も備わっています。
今回見学した機器も、衛生面への配慮が十分になされていました。
教育委員会の担当者の方からもお話を伺いましたが、岡山市としても「学校規模によっては将来的に増設が必要」と認識されているとのことでした。
つまり、「まずは全校に1台導入し、利用状況を見ながら改善していく」という姿勢です。
私は、この考え方は非常に重要だと思います。
完璧を待って何もしないのではなく、まず始める。
そして現場の声を聞きながら改善していく。
行政に求められるのは、その姿勢ではないでしょうか。
岡山県内では、岡山市のほか、浅口市や備前市でも冷水器設置が進められています。
また、備前市では「児童生徒200人に1台」の割合で設置されているそうです。
こうした動きは、今後さらに広がっていくのではないでしょうか。
一方、倉敷市ではどうでしょうか。
近年の猛暑を考えると、子どもたちの学習環境を守るための新たな対策が必要な時代に入っています。
実際に、
・午前中で水筒が空になる
・飲み物がぬるくなる
・体育後に冷たい水が欲しい
・部活動中の熱中症が心配
という声は、多くの保護者や児童生徒から聞かれます。
熱中症は、「体調不良」では済まされません。
命に関わる重大な問題です。
倉敷市でも、2学期開始時期を見直すなど、熱中症対策は進められています。
しかし、それだけでは十分ではありません。
私は今回、京山中学校を訪問し、生徒たちの笑顔を見て強く感じました。
冷水器は単なる設備ではありません。
それは、
「子どもたちの命を守る設備」であり、
「安心して学べる学校づくり」であり、
「子どもたちの声を形にする取り組み」
なのです。
そして、生徒会が主体となってルールを作り、みんなで譲り合いながら使っている姿は、教育的な価値も非常に高いと感じました。
倉敷市でも、こうした取り組みをぜひ進めていきたいと思います。
子どもたちが猛暑の中でも安心して学校生活を送れるように。
そして、「学校が自分たちを守ってくれている」と感じられるように。
現場の声をしっかり聞きながら、今後も働きかけを続けてまいります。
【参考記事】
https://www.sanyonews.jp/article/1876894
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