2026/8/15
引き続き非日常の環境で楽しんでいます。
水田でトキが餌をついばんでいました。時折ふわりと飛び上がり、朱鷺色の羽が夏の光を受けて輝きます。つがいと思われる2羽のトキのダンスまで目にすることができました。この幸運に深く感謝するとともに、再生に尽力した人々と、それを長年支え続けた佐渡の皆さんへの感謝と敬意が、自然と心に湧き上がりました。
江戸時代には日本全国に生息していたトキは、乱獲や農薬使用による餌場の減少によって激減し、1981年に佐渡島に残された最後の5羽すべてが捕獲されて人工飼育下に移されました。2003年に最後の1羽「キン」が死亡し、日本産トキは絶滅しました。絶滅の原因は乱獲や農薬だけではありません。テンなど外来種による巣の襲撃も大きな要因の一つでした。
折しも昨日、個人飼育の蛇の逃走がニュースになりました。個人の趣味と社会との折り合い、外来種の持ち込みが自然環境に与える影響を、改めて重く受け止めます。仙台においても、ブラックバスの繁殖や外来亀の問題は現実の課題として存在しており、これまでも議会で取り上げてきました。そして今夏、都心の住宅街にまで出没したツキノワグマの問題も、人と野生動物の共存という大きなテーマの一部です。これらはいずれも、人間の営みが自然環境に与える影響の表れであり、切り離して考えることはできません。
一度失われた自然環境は復元が極めて困難です。トキの再生という奇跡は、長年にわたる官民連携の粘り強い積み重ねによって初めて成し遂げられました。外来種対策、野生動物との共存、生物多様性の保全――佐渡の空を舞うトキの姿が、仙台の議員としての私に静かに問いかけてきます。そんなことを考えながら、非日常を楽しんでいます。
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ホーム>政党・政治家>渡辺 ひろし (ワタナベ ヒロシ)>【日録】8月14日 非日常、時々日常――トキの舞う佐渡、外来種と自然再生を考える