渡辺 ひろし ブログ

【日録】8月11日 山の日――鳴子温泉、亜炭由来の黒湯を初体験

2026/8/11

本日は山の日。栗駒国定公園の山懐に抱かれた鳴子温泉郷のある宿を訪れました。標高200メートルを超える山あいの地に湧くこの温泉、山の日にこそ訪れたい場所です。さて、どこでしょう――そんな問いかけをしたくなる、懐かしさと新鮮さが交差する味わい深い場所でした。

生まれて初めて亜炭由来の温泉、いわゆる「黒湯」を体験しました。お湯の色は驚くほど深い黒。その正体は植物性の物質「フミン酸」、太古の地中に封じ込められた植物が長い年月をかけて亜炭層へと変化したものに由来しているそうです。

亜炭といえば、少年時代の記憶が蘇ります。かつて亜炭は市民生活の大切な燃料でした。家庭に普及し始めた風呂を沸かす燃料として広く使われ、夕方になると仙台市内のあちこちで一斉にお風呂の準備が始まり、甘酸っぱい香りが煙に乗って街を包んだものです。一方で、仙台市内の亜炭層を掘り進んだ無数の坑道が地盤陥没の原因となり、社会的な問題として話題になったことも記憶しています。現在その実態はどうなっているのか、改めて調べてみなければと思います。

炭酸水素ナトリウムを含む弱アルカリ性の泉質は肌の余分な皮脂や角質を落とす美肌効果があるそうです。熱い内湯と違った源泉のぬる湯の露天風呂を行ったり来たりするのも楽しいものでした。露天風呂に長々と体を委ねていると、時より突風が吹き、青空を背景に木の葉の群れが小鳥のように舞い踊り、湯船にひらりと舞い落ちます。面白いものです――山の自然が見せてくれる、粋な演出です。山の日にふさわしい、自然の力を全身で受け止めた一日でした。

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著者

渡辺 ひろし

渡辺 ひろし

肩書 仙台市議会議員
党派・会派 自由民主党

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