2026/6/23

今年も6月23日、沖縄慰霊の日を迎えました。
81年前のこの日、住民を巻き込んだ壮絶な地上戦が続いた沖縄において、日本軍の組織的戦闘が終結しました。沖縄戦は軍人だけでなく、多くの住民が戦渦に巻き込まれ、尊い命を失いました。家族を失い、故郷を失い、未来を奪われた方々の苦しみを思うとき、戦争の悲惨さと、平和の尊さを改めて胸に刻まずにはいられません。
沖縄戦をはじめ先の大戦で犠牲となられましたすべての方々に対し、心より哀悼の誠を捧げます。
沖縄戦の悲劇は、沖縄本島だけにとどまりませんでした。
1945年沖縄での戦況悪化に伴い、八重山地域でも米軍上陸への危機感が高まりました。石垣島からは住民を台湾へ疎開させるため、二隻の疎開船が出航しましたが、途中で米軍機に発見され、攻撃を受け撃沈されました。
多くの方々が海に投げ出され命を落とす中、一部の人々は尖閣諸島の魚釣島へ漂着しました。しかし戦時下の孤立した無人島には十分な食糧も救援もなく、救助の手が差し伸べられることはありませんでした。生き延びた人々も、飢えと渇きの中で次々と力尽き、餓死するという痛ましい最期を迎えました。
この「戦時遭難船と魚釣島遭難者の悲劇」はあまり知られていませんが、沖縄戦がもたらした悲惨な歴史の一頁です。現在も石垣市では慰霊祭が執り行われ、犠牲となった方々の御霊を慰めるとともに、この悲劇を後世へ語り継いでおります。私も過日、石垣市へ慰霊にお伺いさせていただきました。
魚釣島は単なる無人島ではありません。戦争によって命を落とした方々の歴史と慰霊の地でもあります。
その魚釣島では、2012年に中国人活動家が不法上陸する事件が発生しました。当時の民主党野田政権は、上陸した活動家らを逮捕起訴することもなく、数時間中国の国旗を掲げさせたまま、翌日石垣空港からチャーター便で送還する対応を取りました。この対応については、「我が国固有の領土である尖閣諸島への不法上陸に対し、主権国家として毅然とした姿勢を示すべきであった」との批判が多くありました。
さらに、その後の尖閣諸島周辺海域では、中国海警局の船舶による領海侵入や示威行動が常態化し、日本の主権と安全保障に対する重大な課題となっています。
私たちは戦争の惨禍を二度と繰り返してはなりません。不戦の誓いは極めて重要です。
しかし同時に、先人たちが命を懸けて守り、今日まで繋いできた日本という国、国民の生活と財産、領土と主権をしっかりと守り抜く決意も忘れてはならないと思います。
平和は願いだけで守られものではありません。歴史を学び、先人への感謝を胸に刻み、国を守る責任を果たしてこそ、真の平和は次の世代へ受け継がれていきます。
沖縄慰霊の日にあたり、沖縄戦で亡くなられた方々、石垣島疎開船遭難者、そして魚釣島で亡くなられた方々の御霊に心から哀悼の意を表します。
そして、不戦の誓いとともに、先人たちが残してくださったこの国を守り抜く決意を新たにしたいと思います。
The post 沖縄慰霊の日に寄せて first appeared on 鈴木あきひろOfficial Website.
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