2026/4/24
金沢市公文書館をご存知ですか?
4年前の2022年4月に開館した金沢市公文書館。玉川図書館と中央小学校に挟まれ、こども図書館の1階に併設されています。
市政施行の1889年(明治22)以降の歴史資料として重要な公文書等を保存し、市民の閲覧に供すると共に関連する調査研究を行なう施設です。
ずっと気にかかっていたのですが、開館時に議員辞職中の私は入館の機会ないまま、ようやく本日単身で視察させていただきました。
と言いますのも、憲法学者であり、金沢市の法務専門委員もなさった金沢大学名誉教授鴨野幸雄先生(故人)が、公文書館設置に情熱を傾け、市への働きかけをお願いされていたものだからです。設置を議論する検討委員会を傍聴し、本会議で設置を求める質問も行いました。
市役所の中で、最も地味な仕事分野かもしれません。保存期間を過ぎようとする各部署の公文書の散逸を防ぎ、遺すべき公文書を選定し、永久保存の責務を果たす。そのためには、膨大な事務量と記録の読み込み、精査、歴史に耐えうる判断が館の職員に課されます。今日はその現場の思いも聞き取ることができました。いわば黒子に徹する地味な仕事ですが、民主的市政のための重要な現場です。
市の公文書管理条例の目的には、市民共有の知的資源として市民が主体的に利用しうるものであることに鑑み、市の諸活動を現在及び将来の市民に説明する責務が全うされると記されています。
意思決定過程を文言・文書により可視化し、検証できるようにすること。それが市民の権利であるとの思想が背景にあります。権力に対峙し、市民社会へ向かう世界の苦闘から、公文書管理と保存の重要性が認識されてきました。
明治の近代化が、中央集権国家でのスタートゆえ、日本は後発組です。この意義を理解し、公文書館を主体的に使いこなす市民の登場も待たれるところです。


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