2026/8/7
区長と議長が一体化、独裁化する大田区政
誰が民主主義を壊すのか
羽田空港問題に議員=区民は不要か | 奈須りえオフィシャルホームページ
区長と議長で、区議会の同意を飛び越し、国交大臣に要望書を出した大問題ですが、
肝心の要望書を添付していなかったので、ご報告します。
特に、気になっている部分について、赤字の太字にしてあります。
後段で、奈須りえが感じている、民主主義と技術的政策の観点からの問題点を、書いておきますね。
問題は、
低騒音機に誘導するのだから、良い、というほど、単純ではない、
ということです。
そもそも、効果の検証もされていません。
特に、ここで意味する低騒音対策は、
国際線の着陸料ですが、
離陸と着陸で、騒音は、離陸の方が1.2倍から2倍です。
なぜ、より大きな騒音の離陸でインセンティブを付けないのか、という疑問があります。
区内陸域に大きく影響するB滑走路西向き離陸は沖縄便です。
国際線の着陸料を上げたところで、
B滑走路西向き離陸の沖縄便の騒音軽減に直接の効果があるわけではありません。
地域住民からの要望で、といいながら、地域住民の大きな懸案事項である、
国内線離陸、ではなく、
国際線の着陸料を変えようとしているのですから、
地域住民の声を「利用」して、
別のことを意図しているのではないか、と勘繰ってしまいます。
区民(や飛行経路下の住民)に影響が及ぶのは、
南風時のA(C)滑走路着陸とB滑走路離陸などですが、
国際線の着陸料を引き上げれば、風向きに関係なく、着陸料があがるでしょう。
事前に、風向きまで、指定して、国際線の着陸料を決めることは不可能だからです。
海外からの航空便による輸入の増が、実は、機能強化に深く関わっています。
この物価急騰の時期に、着陸料を、海外の空港並みに引き上げよ、と言うに等しい要望書は
物価高をさらの助長する可能性が高いのです。
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羽田空港の機能強化等に関する対応について ( 要 望 書 )
国土交通大臣 金 子 恭 之 様
大田区長 鈴 木 晶 雅
大田区議会議長 鈴 木 隆 之
羽田空港の機能強化等に関する対応について(要望)
大田区は、従来より羽田空港との共存共栄を図りながら、地域の活性化を目指しております。
羽田空港の機能強化として、令和2年3月より開始された新飛行経路に関しては、令和4年以降の航空需要の回復に伴い、南風運用時におけるB滑走路西向き離陸における地域への(*1)騒音が大きくなってきております。
貴省におかれましては、令和2年6月より 羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」を開催するとともに、(*2)低騒音機の導入促進や滑走路末端からの離陸など、B滑走路西向き離陸における騒音対策も検討、実施いただいているところです。
しかしながら、従来の滑走路運用も含め、羽田空港を離発着する航空機の(*3)低騒音機の割合は令和7年度の実績で約 37%と、低騒音機の導入が一定程度進んでいるものの、依然として高騒音機が約6割を占めている中、地域住民からは騒音に対する不安の声が多く寄せられている状況です。
さて、令和7年12月の 第7回羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」では、 航空機の更なる騒音負担軽減策に関する国際動向調査」として様々な角度から騒音負担軽減について調査された結果が報告されており、(*4)海外の空港においては、着陸料により機材の低騒音化に対して、より大きなインセンティブを与えている空港もあると伺っております。
そのことに関し、令和8年1月30日開催の 東京国際空港(羽田空港)移転騒音対策連合協議会」において、貴省より説明を受けた(*5)地域の代表者からは、(*6)羽田空港においても同様の着陸料金体系を導入すべきであるとの強い意見が出されており、(*7)区といたしましても、これを重く受け止めているところです。
このような経緯等も踏まえ、区民が安心して生活できるよう更なる騒音影響への対応が重要であることから、下記事項について要望いたします。
記
1 騒音軽減に関する取組の推進について 航空機の更なる騒音負担軽減策に関する国際動向調査」を踏まえ、機材の低騒音化を促進するため、(*8)航空機の騒音をより考慮した着陸料金体系への見直しや騒音低減装置の装着の推奨等、更なる方策を講じていただきたい。
2 新経路の(*9)固定化回避に向けた検討について 新飛行経路の固定化回避については、安全確保を最優先としつつ、今後も継続的かつ徹底した調査と検討を行っていただきたい。
以 上
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(*1)騒音が大きくなってきております。
この書き方ですと、コロナで減便だったのが、増えてうるさいと言う風に聞こえますが、
実際には、国交省が予測した騒音値より2割高くなっていることが問題で、委員会でも指摘されてきた
(*2)低騒音機の導入促進
要望(*7)で、航空機の騒音をより考慮した着陸料金体系への見直し、と書かれていますが、
文中で、触れているように、今も低騒音機に誘導するため、高騒音機の着陸料を高くする取り組みが行われています。
であれば、
●効果を示すべきだが、効果の検証をしていない。
・導入していない空港の機材との比較
●にも関わらず、「より」考慮した、着陸料金体系への見直しと言うのは、
固定化回避の中で、国交省が例示した海外の事例では3~4倍。
より考慮し見直せと言うのは、着陸料を3~4倍にせよ、といっているに等しい。
この着陸料が、乗客だけでなく、貨物に転嫁される可能性がある。
(*3)低騒音機の割合は令和7年度の実績で約 37%と、低騒音機の導入が一定程度進んでいる
低騒音機の導入は、高騒音機の着陸料が高いから、進んだか。
実際機材別使用割合の推移をみると
2019年 2023年 2025年(ただし4/1~10/31)
大型機 26% 18% 18%
中型機 25% 32% 31%
小型機 48% 49% 50%
必ずしも、低騒音機だから増えたと言うより、中型機が増えていて、
経営戦略的な判断によるところが大きい可能性があります。
(*4)海外の空港においては、着陸料により機材の低騒音化に対して、より大きなインセンティブを与えている空港もある
(*2)の通り、海外の高騒音機の着陸料は、低騒音機の3~4倍
(*5)地域の代表者
地域の代表者というのは、町会自治会の代表者などを意味するのかもしれませんが、
民主主義における地域代表が選挙で選ばれた議員です。
地域の代表者から言われたから、この要望書を出している、と言っている一方、
委員会には、意見書を出すことも、意見書の内容についての打診もありません。
議会制民主主義とは、いったい何なのでしょう。
(*6)羽田空港においても同様の着陸料金体系を導入すべきであるとの強い意見が出されており、
地域の方たちは、低騒音機に誘導していく料金体系、と言う意識かも知れませんが、
海外での料金体系同様、になれば、
今の着陸料の3~4倍、と言うのをご理解いただいたうえでの要望でしょうか。
そもそも、離陸の方が、着陸より、騒音が1.2~2.0倍大きいと言うデータがあり
離陸でなく、着陸だということなのでしょうか。
(*7)区といたしましても、これを重く受け止めているところです。
区議会との連名にも関わらず、区とありますから、
区議会は、後付けなのかなあ、と思います。
だったら、議長は委員会への報告も無く、全議員同意の上では無い(少なくとも私は不同意です)のですから、連名にすることは無かったのです。
(*8)航空機の騒音をより考慮した着陸料金体系への見直しや騒音低減装置の装着の推奨等、更なる方策を講じていただきたい。
より考慮した、の意味が、さらに着陸料金を高くすることで、国際標準並みになるかも知れない、という要望にも読めるわけですが、
何を求めるか、区に聞いたら、国まかせでした。
この要望書は、
低騒音機を求める風でいながら、
そもそも効果があるかどうかもわからない着陸料金体系なのに
あとは、国にお任せする、というのですから、白紙委任で危険です。
(*9)固定化回避に向けた検討について 新飛行経路の固定化回避については、安全確保を最優先としつつ、今後も継続的かつ徹底した調査と検討を行っていただきたい。
そこで、2番目に出てくるのが、
(安全確保を優先するなら)固定化回避をやってほしい、と読める要望です。
ところが、固定化回避は何かと言えば、
ICAOという航空機運用に係る国際標準に合わせましょう、という流れになっているのです。
日本には、日本の。
もっと言えば、さらに地域ごとに、歴史的経緯の中で、住民と議会とで勝ち取ってきた
安全や環境などへの配慮が有り、航空行政は進められてきました。
国際標準だからと言って、それが、今の日本の航空行政より良いわけではないのです。
無批判に、無自覚に、ICAOの流れに迎合してはならないと思います。
さらに言えば、
そもそもの要望書の背景には、
機能強化による新飛行ルートが有ります。
新飛行ルートと同時に、
横田の空域は、一部削減され、大田区の西側にそびえたつ、米軍空域の壁が
少しだけ低くなりました。
一見、好ましく見える、横田の空域の一部削減ですが、
空域が、私たち日本の主権者に返還されたわけではなく、
あくまで空域の一部が削減され、
旅客機はそれまでより、低く飛べるようになった、ということです。
削減後、都心上空を、
旅客機や米軍機がどう飛ぶか、の詳細なルールは見せられていません。
そういう中での、
国に、お好きなように解釈してください、と言っているかのような
要望書です。
区長と議長の連名というかたちを
無理やり作ったのは、
私は、どう出しても、必ず反対すると、わかっていたから、でしょうか。
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ホーム>政党・政治家>奈須 りえ (ナス リエ)>もはや【大田区政は議会制民主主義を逸脱してしまっている】と感じた国交大臣への要望書