2026/8/4
最近、大田区行政と大田区議会が一体化しているなあ、と感じることが増えています。
一体になってしまえば、
首長の意見に異論を許さない全体主義です。恐ろしいことだと思います。
地方政治は、二元代表制と言って、
行政のトップ(首長)と議会の議員が、別々の選挙で選ばれ、
それぞれに大きな権限が与えられて、切磋琢磨して、よりより地方行政執行を目指します。
議会が、
行政を、しっかりチェックすることで、
首長の暴走を抑止し、区民に良い予算編成と執行を促すのが、健全な二元代表制です。
最悪なのが、
(地方議会では、首長も議員も別の選挙で選ばれるので、
与野党は無いのですが、⦅国会の場合、最大会派から内閣総理大臣が選ばれるが自治体の首長を区民が選べる⦆)
議会がチェック機関としての役割より、利益分配を優先し、
首長が、予算編成権を盾に、全体の奉仕者としての役割を見失うと、
切磋琢磨することで、抑止力となって、より良い執行を目指すはずが、
首長と議会とが、持ちつ、もたれつ、になってしまうことです。
今日(2026年8月4日11時~)、急遽、開かれた羽田空港対策特別委員会も、
首長と
議長の一体化を顕在化させる、象徴的な委員会でした。
区長名の文書に
議長も名を連ね、
7月31日(金)国土交通大臣に提出した文書「羽田空港の機能強化等に関する対応について(要望書)」の報告のための委員会だったのですが、
提出前に、
議員にも委員長にも、大田区・大田区議会双方からの報告は無く、事後報告のため委員会を開催したのです。
7月31日国交大臣に提出のところ、
議長から、ラインで、伝えられました。
区長が提出するところ、
議会も連名で、という要望を受け、議長が了承した、と委員会で説明を受けました。
かつては、
議長名で出すものは、当然ですが、議会の総意として提出するものでしたが、
近年、
・全員一致でなくても、
・合意形成がとれていなくても、
議長名で、意見書や声明等を出すことが増えています。
議長が議会を代表する在り方が変わってきているのです。
今回は、総意どころか、委員会での議論もせず、国交大臣に出してしまったのです。
議会には、写真入りで、報告されていますが、名を連ねた議長は、写っていませんから、
区長の日程の都合で出したのでしょう。
大田区ホームページ:【プレスリリース】航空機の騒音をより考慮した着陸料金体系への見直しなど、羽田空港の機能強化等に関する要望書を提出しました!
私は、こうした手続きも問題ですが、
中味に問題がある要望書を出したことが、大きな問題だと思っています。
・着陸料の見直しは、必ずしも効果があるとは限らないうえ、逆に物価高騰へ誘導する可能性がありますし、
・固定化回避は、大田区にとっては、さらに新ルートからの影響が大きくなる要望になってしまいます。
着陸体系を見直す、
と言う意味は、高騒音機の着陸料を、高く設定することで、低騒音機に誘導する、ことを意味しますが
・高騒音機を高くすることで、低騒音機に誘導する方法は現在も取られていて、
効果の検証も出来ていないこと。
・そもそも低騒音機が増えたのは、中型機が増えたからで、航空会社のマーケティング戦略によるところが大きいこと。
・成田空港は、逆に、低騒音機の着陸料を低く設定していること。
・離陸の方がうるさいので、直接的な効果を求めるなら、離陸料金を見直すべき。
・固定化回避の議論では、海外の事例を紹介しているが、海外では低騒音機の数倍の着陸料を設定しており、この要望書で、国が海外並みの着陸料も地域から合意を得られたと勘違いしかねない事。
・ところが、着陸料が高くなると、航空会社は、それを、乗客や貨物に転嫁する可能性が高く、物価高騰の要因になること。
そもそも、新飛行ルートで、横田空域が一部削減されたことで、現在、区内上空を低く飛ぶようになっているところ、
・固定化回避は、飛行における歴史的経緯からのルールを、国際標準へと誘導し、民主主義の仮定で積み上げてきた地域の安全や環境のためのルールを、根底から破壊する可能性があること。
そのため、
・現経路下の自治体にとっては、経路が分散され、騒音の軽減?になるが、最終的に、離発着する航空機は、空港の有る大田区から飛び、大田区に着陸するので、
新飛行ルートは大田区上空を設定していないが、経路には幅が有り(当時山手線直径位と言われた)、固定化回避を区が議会と求めることで、区内上空まで新飛行ルートが設定されるリスクがあること。
・管制官の管制から、機械管制に変わる可能性があること
など、問題が極めて大きく、一見よさそうに見えるこの要望書を、このタイミングで、委員会を飛ばして出したことに大きな違和感を持っています。
私は、
私のような、少数意見を排除するため、委員会への報告をせずに出すことを目的に、
このタイミング、この出し方、なのでは、と疑っています。
そもそも、
本年の、羽田空港対策特別委員会の委員決めは、非常に不可解なものでした。
事前調整から、全然うまく行っていなくて、
小数会派で調整するために集まりたい、というので、
集まったら、そもそも、一部参加しない人がいて、
その場でうまくいったはずの調整も、
その人たちと私と3人が、羽空委員会を希望することになって、
議長が、私への打診なく、私だけを除いた委員会メンバー表案を出してきたのです。
ところが、
特別委員会は、辞任願を出さなければ、
辞めさせることができません。
議長は、私に羽空委員会から辞任を了承するか、本人確認せずに、
辞めさせた委員会メンバー表案を作ったのです。
議長は、何らかの理由で、私を委員会から排除しようとしたのです。
そもそも特別委員会は、12名の定員ですから、
委員が多少の増減は過去にもあったことで、希望者全員を委員にすることも、できるのに、です。
不可解な委員決めと、
やってはならない、議会軽視
の中での、問題が極めて大きい要望書提出。
裏で、何があったのでしょう。
みなさんは、どう思われますか?
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ホーム>政党・政治家>奈須 りえ (ナス リエ)>区長と議長が一体化、独裁化する大田区政 誰が民主主義を壊すのか 羽田空港問題に議員=区民は不要か