2026/7/30

お話ししていた、大学での2度の講義やシンポジウムがようやく終わりました。
地方自治と言う共通したテーマで、3度お話しさせていただき、 あらためて突き付けられたのは、
「消滅自治体と豊かと言えない東京と」という今日のタイトル通り、
「地方も東京も」=「日本は上手く行っていない」 ということでした。
地方は高齢化で、 地域の福祉や医療や教育を支えるに足りる担い手がいない。
東京の財源(法人住民税・ふるさと納税)は来るけれど お金は回っても、産業が起きる程ではない。
東京はどうかと言えば、
国土交通省が2人以上の勤労世帯を対象にした調査で、
・当初の所得の平均だと1番高いのですが、(ちなみに中央値だと3位に下がる)
・家屋や食料品等にかかる生計費が一番高いので、
・手元に残るお金を比べると、42位に下がるという結果を公表しています。
2024年の調査で16位に上がって、
驚いて国交省に問い合わせたら
・女性の社会進出で夫婦共稼ぎが増え、
・女性が非正規から正規に変わったなどと、
内々に分析していると教えていただきました。
東京に暮らす住民の努力で所得が増えた、
物価高に差し迫られて働いた、
ということで 東京が豊かになったわけでは無かったのです。
特に東京で多い1人世帯を加えれば 東京は、16位と言っても決して豊かとはいえません。
勤労世帯に豊かと言えない東京で、 過去最高益の企業など 投資家にとっての「利益=株主配当」は大きくなっています。
その労働力として、 女性が働き、高齢者が働き、地方から、海外から、転入者が増える構図です。
過去にこんな記事を書いています。
奈須りえは、こんな視点から考えています 問題を考えるヒントとして「働く者のための経済・株主利益のための経済」 | 奈須りえオフィシャルホームページ
ところが配当が増えて 日本でビジネスチャンスが広がっているかと言えば、 中小零細企業は淘汰され、併合され、大企業化しています。
しかも、外資の割合が高くなっていて、 日本の企業が生み出す利益の3~4割はウォール街に流れると言われます。
日本の社会資本が、グローバル資本の投資の対象になっているのです。
そこで心配なのが、 個人の資産や公有財産(国や自治体の土地や建物など)はどうなるか、という話です。
今日は、このあたりで、また次の機会にお話ししたいと思います。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>奈須 りえ (ナス リエ)>消滅自治体と豊かと言えない東京と~地方も東京も日本は上手く行っていない~