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減らすことで、増やすもの──太田市窓口時間短縮の本質を現場から読む

2026/6/10

こんにちは。太田市役所を退職して、太田市議会議員を目指す山本しんいちです。

今日は、太田市が発表した窓口受付時間の短縮施策について、じっくり考える時間をとった。

窓口の受け付け午前9時~午後4時30分に、計75分短縮 10月から試行、2027年6月から本格運用目指す 群馬・太田市 | 上毛新聞電子版|群馬県のニュース・スポーツ情報

現行の「午前8時30分〜午後5時15分」から「午前9時〜午後4時30分」へ、計75分の短縮。 10月から試行を開始し、2027年6月からの本格運用を目指すという内容だ。 群馬県内では前橋市に次ぐ2例目の取り組みになる。

窓口の時間を短くすると聞けば、最初は「不便になるのでは?」と感じる方もいるかもしれない。 でも、その先にある「生み出した時間を政策立案や市民サービスの質向上に使う」という目的を知ると、見え方が変わってくる。 単なる削減ではなく、行政の力を「より大切な仕事」に向け直す取り組みだと受け止めている。


市の施策についての気づき・改善アイデア

【比較から見えてくること】

先行する前橋市は、2025年6月から「午前9時〜午後5時」へと計45分の短縮を試行。 その後、利用者の90%以上への影響がないことを確認した上で、2026年6月から本格運用へ移行している。 データに基づいて段階的に進めるこのプロセスは、市民への丁寧な説明と信頼づくりの手本といえる。

太田市は今回、前橋市より30分多い75分の短縮に踏み込む。 背景には、デジタル化の進展やコンビニ交付の普及があり、「わざわざ窓口に行かなくてもよい手続き」が着実に増えていることがある。

コンビニ交付で証明書10円取得キャンペーンでコンビニ交付を周知し、その次の一手として窓口時間の短縮である。隣接する足利市も既に試行しており、行政のトレンドとなってきている。

太田市では業務開始前と後の準備行為に対して時間外勤務手当を支払ってきたが、そこからさらに一歩進めた形になる。

【改善アイデア】

一点、提案したいことがある。 時間を短縮する一方で、「どんな人が、何のために窓口に来ているか」を丁寧に把握することが大切ではないだろうか。 高齢の方や、デジタル操作が苦手な方にとって、窓口は単なる手続きの場ではなく「相談できる場所」でもある。 試行期間中に、利用時間帯・用件・来庁者属性を再度分析し、「短縮後も取り残される人がいないか」を検証する視点を持ち続けてほしいと思う。


 

今日の学び・明日につながる視点

「時間を減らす」ことと「サービスの質を上げる」ことは、一見矛盾するように見えて、実は深くつながっている。

職員が余裕を持って働けることで、市民への対応が丁寧になる。 そして政策立案に使える時間が増えることで、5年後・10年後の太田市がより豊かになる。

窓口の時間短縮は、いわば「今を少し不便にして、未来を大きく良くする」投資だ。 それを市民に誠実に伝え続けることが、行政と市民の信頼関係をつくると思っている。

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著者

山本 しんいち

山本 しんいち

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